[コメント] どん底(1957/日)
崩れ長屋に繰り広げられる、豪華な演技合戦!
朽ちた長屋の美術、前方後方の人物それぞれに焦点の合った撮影が見事。
その舞台装置での、山田五十鈴(何という貫禄と艶かしさだろう。妖怪みたいだ。)、三船敏郎、香川京子ら 芸達者が熱演する。もの凄い。物語の要となるのは左ト全で、彼の悟りきった表情が上手い(役柄で一番の曲者とみた。)
極めて演劇的だが、優れた映画にもなっている。そして音楽映画にも。
終盤の とんちきちん は構図的にも痺れる。
鐘の音で始まり、拍子木で終わる構成も洒落ている。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (11 人) | [*] [*] [*] [*] [*] [*] [*] [*] [*] |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。