★4 | 保護慾をからっきしそそられない大年増的京マチ子の妹も腺病質的中年インテリゲンチャ森雅之の荒くれ兄貴もそれなりに見れてしまうから不思議。成瀬の厭世的ニヒリズムが底流に横たわるのが通りいっぺんなお名作に終わらない味を醸し出している。 (けにろん) | [投票] |
★4 | 家族の大切さ。価値観のぶつかり合いで描くからその輪郭が伝わるのだ。かろうじて伝わるところが成瀬の真骨頂だろうけど。 (G31) | [投票] |
★4 | 浦辺粂子が再登場する『稲妻』の批評作。もうひとりの主役は途中から姿が見えなくなる山本礼三郎。 [review] (寒山拾得) | [投票(1)] |
★4 | 逃げ場の無さと、軽やかな逃走との両義性としての川の存在は、この映画の通奏低音。一瞬、繋ぎ間違いかと思えるような時間の撹乱も、この濃密な愛憎劇をどこか超越的な視点から見下ろす成瀬の眼差しの表れだ。 [review] (煽尼采) | [投票(1)] |
★4 | 作中人物たちの日常は熟れてほとんど終末的な退廃に接近しているかに見える。しかしそれは彼らにとってまさに日常であるのだから、彼らはそのことに気づきすらしない。一方でラストに限らず爽やかな空気が取り込まれてもいるのだが、その文字通り嘘のような爽やかさが却って怖ろしい。 [review] (3819695) | [投票(2)] |
★3 | 復興発展をとげてつつあるであろう都心から、過去を失いつつさらにとり残されていく都市近郊の淀みと焦り。そんな空気がひしひしと伝わってくるのだが、兄(森雅之)の妹(京マチ子)に対するやつ当たり的言動と、それへの妹の心情の振幅が見えにくい。 [review] (ぽんしゅう) | [投票(1)] |
★5 | バスの運ぶ物語。成瀬巳喜男の映画はどの作品も唸るような繊細な考え抜かれたカッティングが氾濫しているけれども、そんな中でも「驚き」に満ちたキャッチーなカッティングを次々に繰り出す作品がある。例えば『おかあさん』なんかが典型だと思うが、本作も『おかあさん』と同レベルの傑作だ。 [review] (ゑぎ) | [投票(3)] |
★4 | つくづく森雅之は京マチ子に振り回される運命なんだなぁ。 [review] (づん) | [投票(2)] |
★3 | こんな荒っぽい森雅之は初めて見た。しかもツンデレだし。でも腕に彫ってある桃の刺青が微妙・・・。 [review] (TOMIMORI) | [投票(1)] |
★4 | 川のこちら側では時は緩やかに流れる。しかし、眠っているようなこの農村でも、やはりすべてのものは崩れゆき、すべての人は失望に行き着く…。いつも通り、成瀬の非情は容赦がない。 (淑) | [投票(1)] |
★4 | 久我美子の清楚なことこの上なし。 [review] (3WA.C) | [投票] |
★4 | 成瀬も京マチ子もいつもながら、良いなぁ。しかし、京、森雅之、久我美子、山本礼三郎、浦辺粂子の演技の緊張感といったら!わけても山本が抜群に良い。 船越英二も妙味。傑作とまでは行かないが、佳作。['04.2.13京都文化博物館] (直人) | [投票] |
★4 | 「あに」の要素が薄い。「いもうとあに」と改題すべきだ。[ラピュタ阿佐ヶ谷] [review] (Yasu) | [投票] |