★4 | 『タイタニック』で例えれば、レオが闇落ちしてビリー・ゼインが良識を保つのである。公平を期そうという強迫観念で緊張が絶えず生じていて、修羅場に際して試された人間性は悉く敗北する筋にもかかわらず、人が不遜にはならなかったという爽快な後味がある。 [review] (disjunctive) | [投票] |
★5 | AD4Cのアレクサンドリアの町を、図書館をこの目で見れたという眼福。七不思議のキュロスの大灯台もチラッと見える(全体迄を見たかったね)。ところで「右の頬を打たれたら左の頬を出せ」と言ったのはキリストではなかったか? [review] (KEI) | [投票(1)] |
★4 | 純粋に科学ができる今日はありがたやと思いつつ、この当時とあんまり状況は変わってないんじゃ?と一人つぶやいてしまう今日この頃。 (代参の男) | [投票] |
★3 | 歴史を俯瞰する意志が、宇宙空間から見た地球という映像で何度も表わされるが拙劣。何の効果もない。しかしそれでもこの転換期に、ある別の転換期のモデルを表現しようとする誠意は受け取った。世相風俗描写が、デミル/ワイラー時代を越えた点は紛れもない進歩。 (ジェリー) | [投票] |
★4 | 派手なことは何一つやっていない。しかし要所を押さえた、隙のない、実に堂々とした映画。 (ドド) | [投票] |
★4 | 思考停止に陥った多数派集団の暴走。ヒュパティアの時代から1600年経った現在でも通じる問題だ。信仰自体は決して悪いことではないのだが。 (赤い戦車) | [投票(2)] |
★4 | 命を賭して貫く信念と言うより、ふとした身の処し方への拘りから袋小路へ追い込まれ引き下がれず抗えない女。愛しい女の苦境に男が成すべき誠実。宗教戦争の現代へと連なる普遍を背景にマクロとミクロの往還技法の冴えとピン送りの必然。傑作だが短いのが難。 (けにろん) | [投票(2)] |
★4 | 迫害される側からする側に回るキリスト教徒を描く珍しい、真摯な映画で、人やその尊厳とは何かを考えさせられる。 [review] (G31) | [投票(2)] |
★4 | 歴史映画としても恋愛映画としてもしみじみ良い作品だった。下層民に浸透し段々権力者さえも取りこみ暴走していくキリスト教がリアルに描かれる。ユダヤ教との対立や当時のアレキサンドリアという魅力的な街も興味深かった。 (ルクレ) | [投票(1)] |
★5 | 無意味に自虐する必要はないが、かといって反省なき団体(国家、政党、宗教その他諸々)ほど醜悪なものはない。アレハンドロ・アメナーバルは自分の属する団体の罪を暴く作品を、『海を飛ぶ夢』に続いて創りあげた。しかしそれは無責任な他人事の糾弾では決してない。 [review] (水那岐) | [投票(3)] |
★5 | 今の、中東をはじめとした世界のことを思うと相当な気骨を感じさせる。一見すると「科学対宗教」のようでもあるが、「理性対盲信」、いや「思考対思考停止」の対立をハードに描いていると思う。最初は「書物」だったのに。。。 [review] (シーチキン) | [投票(2)] |