[コメント] スター・ウォーズ(1977/米)
そして僕は今ここにいる。
当時まだ小学生にもなっていない、子供だった僕は父親にこの映画に連れて行ってくれとせがんだ。
父親は子供に合わせるということを全くしない人だった。「〜まんが祭り」なんて論外。そんな父親が連れて行ってくれた。今思えばきっと父親も観たかったのだろう。
宇宙を飛び回るXの翼を持つ飛行機。
意思の疎通が出来るロボットや見た事の無い生き物。
そして何より主人公の持つ光の剣。
あの時の浮遊感、高揚感は今でもはっきりとおぼえている。
ルークスカイウォーカーになりたかった。スクリーンの上で画面狭しと走り回りたかった。そして自分が与えてもらったこの幸せな思いを、他の人に自分が与えてあげれるようになりたかった。
「一番好きな映画は何?」とナンセンスな質問をする人が時々いる。そんなこと答えられる筈がない。素晴らしい作品は星の数ほどある。泣くこともある。腹いっぱい笑うこともある。時には不愉快な気分になることもある。どんな映画だってそれぞれに「フォース」を持っている。いろんな作品を観れば観るほどそう思うようになっていった。だから僕はいつからかこう答えるようになっていた。
「一番好きな作品は選べません。でも今こうして役者をやっているのは、スターウォーズを観たからです。それだけは間違いありません」
と。
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