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[コメント] スティング(1973/米)

ポーカーシーンのニューマンに陶酔し、軽快なレッドフォードに共感した。少年だった私を映画の世界に導いたのは、まぎれもなく“彼ら”だった。
パッチ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







ジョージ・ロイ・ヒル監督、ポール・ニューマンロバート・レッドフォード。私が映画を見始めた少年だった頃、そこには常に彼らがいた。

ニューマンとレッドフォードは、私にとって映画俳優の代名詞のような存在だ。その頃、実際にはそんなに監督を意識してはいなかったが、彼らが出ていた私を魅了した作品、『明日に向かって撃て』『スティング』『華麗なるヒコーキ野郎』『スラップショット』は、あとで気がついた位だがジョージ・ロイ・ヒル監督の作品だった。

彼らを見ながら、私は映画を好きになった。映画が特別な存在になった。中でも『スティング』は印象的だった。これを見て、映画に惚れ込み、映画の味わい方を学んだ気がした。愛してやまない最高に好きな映画の一つだ。私の中では早い時期から殿堂入りしている。

スティング』のような映画を楽しめるかどうか、好きになるかどうかは、当然趣味・趣向の違いが大きいだろうが、映画の見方によっても差が出ると思った。

映画の世界に浸り込んで、映画に自分をゆだねて、(ある面ではボーと)見るタイプに人は(私です)、こういう映画を楽しみやすいと思う。『スティング』は独特の雰囲気、世界を味わい、「映画に浸るタイプ」の作品だし、トリックにも見事にはまっていくからだ。一方、考えながら、推理しながら、しっかり頭を働かせながら見るタイプの人は、楽しみづらいのではないだろうか。

最後に、ポール・ニューマンのポーカーシーンは歴史に残る最高の演技だと思っている。これ以来ニューマンにずっとずっとあこがれている。今でも。そしてこれからもずっと。

(評価:★5)

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