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[コメント] ローマの休日(1953/米)

たわいない話である。ではあるが、ダルトン・トランボが終生希求して止まなかった「自由への渇望」がテーマである。『スパルタカス』『ジョニーは戦場へ行った』『パピヨン』らとなんら変わることの無い作品である。
ジョー・チップ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







アン王女の最後の会見での、それまでとは打って変わった毅然とした態度。それは映画冒頭の靴が脱げた会見とはまったく違う表情である。彼女は王女として生きる決心をしたのである。おそらくこれからの長い人生でも、あのような一日はないであろう。そう思うと俺みたいな平民でも、自由のかけがえのなさを思い知るだろう。

ジョーは彼女を愛するがゆえにそれを認め、スクープを闇に葬る。愛するがゆえに駆け落ちしたり、王政を批判したりする子供ではない。しかし人生は別でも我々は対等だよ、と言いたげなラスト。これはやはりトランボらしい硬派の映画なのだな。

(評価:★3)

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このコメントを気に入った人達 (10 人)YO--CHAN[*] Orpheus りかちゅ[*] ナム太郎 ぽんしゅう[*] mal[*] 緑雨[*] けにろん[*] きわ[*] シーチキン[*]

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