[コメント] 鬼火(1963/仏)
彼が新しく人に会うたび、彼とその人の距離が絶望的に遠いのがわかり、たまらなくなる。人生がどうのこうのという会話の全てがむなしくて、そんなことを言うよりも心をこめて彼を抱きしめてあげてよ、と思った。
愛されたければ愛されたい人たちに会いに行く、人たちのいる場に出向く、そうしなければ始まらないのは頭ではわかっていても、耐えられないとわかっているからこそ行動できない(しない)こともある。傷つくのが怖いのは当たり前、それを「傷ついてもいいじゃないか」と言えるのは、例えば覚悟を決める時の自分自身に対してであって、他人には言えない言葉だと思う。傷つくのが怖くて、どうしていけないの? 生きたいから、自分をなるべく傷から守りたいと思うことが。
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