はじめてヒロシを同世代だと意識した。これは画期的なことだ。他のコメントでも比較になってしまった『千と千尋の神隠し』。あの父親、母親を同世代だと思った人、いるだろうか。彼らだって設定上は１９６０年前後の生まれだろうけど。あれはあくまでも父と母だった。自分にとっても。

ヒロシの万博時代から現代の我が家までの回想シーン。これほど演出なし、ありきたりの人生回顧に涙するなんて今まで無かった。自分もどこでスイッチが入るかわかったもんじゃないなあ。できればミサエの子供時代からも回想して欲しかったんだけどなあ（あ、歳がばれるのがまずいのかも、永遠の２９才らしいし）。

クレシンが好きな子供達には30年後にこの映画を見て欲しい。１度見たはずのアクションコメディアニメが１８０度とはいかないが１３５度位違う見方に変わるだろう。その時歳をとった我々の世代を少しばかり理解してくれるとうれしい。