[コメント] ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃(2001/日)
劇場の子供達が怖がっていた。子供が理解出来るような話でも、魂がこもっていない映画は子供達の心には残らない(この作品と同時上映された映画がいい例)。たとえ子供には難解に思える話でも熱い魂がこもっていれば、それは子供達の心に強く残るものだと思う。
自分も幼い頃に、第一作『ゴジラ』を見た時はストーリーなんて全く理解出来なかった。でも脳裏に焼きついて離れない強烈なインパクトが確かにあった。海からゴジラがヌッと顔を出して現れる場面なんて、すごく怖かった。以来、ゴジラと言うキャラクターが自分にとって忘れられない存在になる。
『マタンゴ』でも同様、天本英世が演じたキノコ人間が夢にしょっちゅう出てきてうなされた。精神病院の窓から見えていたネオン、あのネオンすら夢に出てくる。子供心に気味の悪い、けど何か不思議な気持ちになる夢だった。
本作では怪獣が暴れて人がたくさん死ぬ、と言う描写がすごく多い。呆気なく踏み潰されて死ぬ、崖崩れに巻き込まれて死ぬ、空中で破壊された戦闘機の残骸が民家に激突して死ぬ、火炎でブッ飛ばされて死ぬ。容赦なく人間が死んでいく。子供達が感じる恐怖が強すぎるかもしれないけど、この「恐怖」は人間の「死」の意味を考えさせる上では、必要な「恐怖」なのかもしれない。
『ハム太郎』と『ゴジラ』を見て帰った子供達が眠りについた時、彼らの夢に出てくるのは果たしてハム太郎(ミニハムず?)か?ゴジラか?
俺はゴジラだと思う。
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