[コメント] ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃(2001/日)
映画を見終った人むけのレビューです。
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言わずもがな『とっとこハム太郎』との併映。よって観客は幼稚園児から小学校低学年が主流で、当初劇場の子供達は映画に集中せず、泣いたり、喚いたり、走ったり。
ところがどうした事だろう。可愛い瞳のバラゴンとの一騎打ちでは、苦戦するバラゴンに子供達は応援しだしたではないか。そして、ラスト近くギドラとの対決になるといつの間にか子供達は皆一様にスクリーンに釘付けになる。
今まで疑問に思っていた、物理的な攻撃で倒すことが出来ない理由や首都を狙う理由を確立させ、山からヌッと顔を出し市民を巻き添えにし、マジで怖い存在になって戻ってきたゴジラが咆吼した。
私の住まいは静岡県東部。ゴジラは焼津港から上陸して、清水のエスパルス・ドリームプラザをかすめ、製紙工場の煙突が林立する富士市を横断する。そして、時に観光に出かける黒タマゴ(これがまことに旨い。頬ばりながら死ぬエキストラを出せばなお良い)で有名な箱根の大湧谷がバラゴンとの決戦場となる。私の地元がゴジラに蹂躙される描写が、途轍もなくリアルに感じる。
この後、敢えなく三大護国聖獣は力尽きてしまう。
燃えるモスラなんて誰が想像し得たであろうか!!
三大聖獣の呆気なさも残るが、こんなにも強くて身震いのするゴジラを誰もが待っていた。真の怖い存在となったゴジラは強烈に子供達の記憶に焼き付くはず。
仮に今後、軟弱なゴジラになろうとも、本作に衝撃を受けた子供の中から金子修介監督同様に、最強のゴジラを誕生させてくれる監督が生まれるはずだ。
ちなみに私が4点にしたのは、怪獣が起こす大波が肩透かしだった事、潜水艇が浮上した場面が大海のど真ん中みたい、という特撮と実写の整合性の悪さから。
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