[コメント] クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦(2002/日)
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さて、ゴールデンウィーク最終日ともなるともう会場はちびっ子でいっぱいだ。べた〜なギャグにいちいち反応する客と一緒にこういう映画を見るのは楽しいもんだ。
中でも「廉姫と又兵衛の抱擁シーン」は会場中からちびっ子達の「オオッと〜(男の子)」「ピャ〜(女の子)」という歓声が上がりなかなか、いや、なかなかアッパレ(殿様風)。TVドラマやマンガでイヤというほど見せつけられるキス・ハグの数々、大人の自分が飽き飽きしていた映画でのこういったお決まりシーンにひさびさに鳥肌が立った!実は「クぉゥッ!」と声も出た!
豆知識・・・バスケットやサッカーの世界では試合開始後、対戦相手に激しく当たり審判にファールの境界線を無理やり決めさせる事がある。このプレイがファールではないのだな、と確認するのだ。肝心な場面でファールぎりぎりの激しいプレイをする為に(マンガ「スラム・ダンク」で魚住がやっている)。
原恵一監督はタイム・スリップというなんでもアリな世界を使っておきながら戦国時代の階級社会、恋愛に「ここまではセーフ(心の中で恋すること)、ここからファール(身分違い、恋愛)」という線引きをしんちゃんと又兵衛の会話から明確に示してみせる。それらの前置きが明確であるからこそ先の抱擁シーンは(ちびっ子達も感動する)一世一代の名シーン(は、激しいプレイ;)に成り得るのだ。
それにしてもたったの428年前の話・・・。ヨーロッパならまだ現役の住宅もあるというのに、ここ日本では廉姫、又兵衛と自分達の唯一の共有物が「青空と雲」しかない、と悟る最後のシーンは涙無しには見られなかった。
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