全てにおいて、振り子は平等に双方に善も悪も含めて動き続けている。

男性的レスリングに対して女性解放運動、大学時代ガープは他の女性と寝るに対してヘレンの生徒との関係、不倫発覚した後の双方に対する心の痛み、ガープの創作意欲と母ジェニーの創作意欲、女性である母ジェニーが子供ガープに接する態度＆教育方針と男性であるガープが自らの子供に接する態度＆教育方針、母ジェニーが様々な思想から放たれたアメリカの象徴の凶弾に倒れるに対してガープのプーからの様々な狂気アメリカの姿や色々な意味が込められた凶弾に倒れる、ジェニーの追悼式とジェンダーフリーではない社会。と、まだまだあるその振り子の振れ具合の平等さや対比は上に挙げたよりもまだまだ存在する。

特に勝手に「ムムム！」と思ったのが、エレン・ジェームス協会の女性しか入れさせない（他の女性もいるが）態度が見え隠れする＆経済、社会は男で成り立っていると言う考えに対しての女性社会の住人による建築の家でさえ傷ついた男性に対して平等だった点は素晴らしい。素晴らしいと感じたのは、その対比はジェンダーフリーではない社会が女性に対する扱いと、女性主導のジェニーの家の住人が男性に対する扱いを表しているからだ。そしてロバータを入れる事により、それはより一層際立って素晴らしい象徴だったと感じた。見事だ！

私はこれ程までに平等に描いて素晴らしい考えと新たな気持ちを見る者の心に植え付ける映画だとは思わなかった。同時に何故食わず嫌いで見ていなかったのか自分の映画選択感が憎い！でも今はとてもハッピー！2002,4,23

〜蛇足〜そうだったんだ！『リトルダンサー』のオープニングとエンディングの元ネタだったんだ！！あのビリーのジャンプ！！