あえて、「テッド（クリス・クーパー）」の視点で観てみる。なんと哀れな男。聞こえちゃいました。

彼の叫び。

ボーンにいくら使ったと思ってんだよ。俺がどんだけ可愛がったことか。あの顔だろ、憎めなくてさ。逆に使えると思ったもんだ。とても暗殺者には見えないだろ？それが狙いさ。頭も良くてね。飲み込みが早いのよ。不幸な生い立ちが更に彼を燃えさせたもんさ。いやぁ、ナンバーワンだったね。誇りだったね。

それが、失敗しやがってよ。楽勝と思われた仕事で。おまけに死んでないんだわ。こっちは死んだもんだと思ってんのに。それだけならまだしも、訳のわかんないこと、始めちゃってさ。とち狂いやがった。

せっかく育てた「お仲間」も簡単にやっちゃうしよ。また、あちこち一から作んないといけないと思ったらホントがっくりだわ。

おまけにあの女なによ、なんなのよ。誰なんだよぉ。ボーンちゃん、いつの間によろしくやってたんだよぉ。

もう、何がなんだかわかんないよ、僕ちゃん。

ほんでもって「呼出し」くらうし、殴られるし。何考えてんのか、わかんない上、会話にもなってないんだもん。なんなんだよ、何がしたいんだよ。やりたい事言ってくれよ。意味不明な事言うなよ。失敗したら死ぬように作ったやんか！

だいたい、上司がむかつくんだよね。「お前に任す」とかいいながら、トラブッちゃったら聞いてないだと。そんなん、最初から言えよな。いっつもお前はそう。「任した」といいつつ、おいしいとこだけ持っていきやがって。俺がどんだけ、がんばってるのかわかってんのかよ。命がけなんだよ、こっちは。お前と違って。上に「へーこら」してりゃいいってもんじゃないんだよ！

あれ・・・、俺、死んじゃってるよ。

なんだ、俺って。モルモット飼ってるつもりが、僕ちゃんがモルモットだったのね。

やってらんないよ、はぁ。