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DSCHさんのコメント: 点数順

★2俺たちフィギュアスケーター(2007/米)揶揄が一部の本質を突いていることは認めるが、結局魅せられている側への作劇上の歩み寄りがないので、視野の狭い空騒ぎにとどまる。揶揄で溜飲を下げるだけではやはり貧しい。バカっぽいけどほんとはすげえスポーツなんじゃねえの、という変容の奇跡的瞬間もついに訪れない。そんな意図も「恥じらい」も露程もないから『Shall we ダンス?』的風景にするつもりがないのは承知だが、それにしても、である。 [review][投票]
★2皇帝ペンギン(2005/仏)あたかもフードを目深に被り項垂れた僧侶や求道者のような後ろ姿。峻烈な自然と対峙するペンギン達の行進(巡礼)の切り取り方に身を乗り出すが、あまりにも無粋な劇伴とナレーションの前に、全てが灰塵に帰する。アンチマスコット映画志向のストイックな撮影も過剰な編集で台無し。あまりに不幸なギャップ。見る者の感性を全く信用していないようだ。 [review][投票]
★2サボテン・ブラザース(1986/米)バカは結構だ。愛してる。でも垂れ流さないでくれ。ジョン・ランディスはテンポが悪すぎる。[投票]
★2プライベート・ライアン(1998/米)戦争の「見物者」への最悪の贈り物。戦闘シーンの描写と乖離した思想の限りない気持ち悪さ。「映画」としてはハナから負け戦である。戦争そのものを描くなら。最後に「戦争クソッタレ」と叫んだとしても。ファンタジーにもドキュメンタリーにもならない真に不謹慎な「映画」。そんなに戦争が好きなのね。[投票]
★2A.I.(2001/米)愛やら正義やらの気持ち悪さをスピルバーグにはもうちょっと理解していただきたい。わかったふりで「ヒューマニズム」を紛い物の純粋さへの憐憫やお仕着せの感動で誤魔化したりしないでください。もしそれが確信犯ならもっと突き抜けていただかないと。ねえ、キューブリック先生?[投票]
★2ザ・ロック(1996/米)以下、幼年期ナウシカ調で一言。(特定の俳優のファンに致命的なネタバレあり) [review][投票]
★1スター・ウォーズ エピソード1 ファントム・メナス(1999/米)今更のようですが叩きます。20世紀末に生まれた「映画の不幸」の集大成。多分どなたかのレビューと被っていると思いますが、備忘録的に。ファン厳禁。※ 私はEP3とEP5(EP4は「心情的にはOK」)だけ好きという外道です・・・ってそれは普通の感覚なのかな? [review][投票(3)]
★1シン・シティ(2005/米)ハードボイルドで内省的なモノローグ(「静」)とモンスターによる天誅アクション(「動」)の落差に活路を見いだすなら、感情の高まりに直結せずに無作法な「画」が垂れ流される「話法の不在」というこの究極の凡ミスをどう許せばいい。淡々と呟けば衝撃が増すという単純な世界ではない。こういう題材だからこそ理詰めで提示してくれないと乗れないのだ。編集一つでいくらでも輝くものを。怠惰。「告白」でも観て出直してこい。 [review][投票(2)]
★1アバター(2009/米)母の怒りに任せて機銃を乱射するシガニー・ウィーバー。或いは”Fight!!”の絶叫と共に瀕死の妻の冷たい頬を平手で打つエド・ハリス。或いは「ただ、護る」ために死を期したマイケル・ビーン。汗と涙と、時には涎すら流す、美しくはなくとも迫真力、体温のこもった魂のアクションを、この画面が凌駕出来るというのか。答えは否である。ここにはキャメロンの「アクション」が一つもない。寂寥感の支配する豪華絢爛。[投票(2)]
★1パコと魔法の絵本(2008/日)薄ら寒いギャグの連打とゴテゴテと毒々しい画面はセンチな筋運びの照れ隠しなのだろうが、ケレン味を通り越して悪趣味としか言いようがなく、必然性を全く伴っていない。感動、狂気のどちらも本気で語る覚悟のない虚飾まみれの語りに感じるのは、「誤魔化される」ことへの苛立ちのみ。[投票(2)]
★1アイ・アム・キューブリック!(2005/英=仏)わざわざ「キューブリック」の名を選んで騙り続けるという、無謀な嘘への妄執。しかも本物と似ても似つかぬ孤独な同性愛者。何がコンウェイをそこまで駆り立てるのか、どれほどの実存的危機が彼を襲ったのか、コンセプトがネタバレしてる時点で後半の興味はその微笑ましい狂気のルーツ一点に尽きると思う。だが、有名人崇拝を茶化す笑いに逃げるだけのだらしなさ、マルコヴィッチの変態演技への甘々な依存ぶりに嘆息。 [review][投票(1)]
★1スター・ウォーズ エピソード2 クローンの攻撃(2002/米)★1。ジャッジ終了、これにて閉廷!(判決趣旨1行) [review][投票]