[コメント] 荒野の七人(1960/米)
画面に横溢する男性ホルモンの魅力!或いは、ガンマンという生き方
そのガンマンの「死して屍拾うモノなし」な生活を本人達に堂々と語らせているので、少しオドロイタ。 当時の西部劇としては、ソコまで踏み込んでガンマンの生活を語る映画は無かったはずである。
それと、脚本が設定に穴があるのは本家と同様であるが、最後の決め台詞もその前後の言葉の補充により、説教臭さが抜けて、含蓄のある良い言葉に変換されている。 農民には農民の、ガンマンにはガンマンの生き方がある。 ここのトコロ、本家より断然優れているかも?
メキシコ人の扱いにもキチンと配慮がなされていて、雑に扱ったりタダの烏合の衆(アホの集団)には絶対描かれていない(当時はそのような描き方をする方が西部劇に於いては主流であったにも関わらず)
その後ビッグネームになった俳優達がみんな若くて様子が良くてウットリする。 一番笑えるのは、落ち着いたクールな演技をかますユル・ブリンナーの背後で、チョコマカ「俺の方がカッコイイんだもんね。ホレホレ」とばかりに帽子をいじりながら小芝居し続けるスティーブ・マックィーン
よく見ると、七人全てが「俺がこの場面の見せ場だぜ!」とお互い、カッコイイ事をやろうと張り合っているのが判って、嬉しくなっている。
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