アグスティン・アルモドバルの映画ファンのコメント
セントのコメント |
オール・アバウト・マイ・マザー(1999/仏=スペイン) | わたしは息子の死が後々印象に残った。ああいう内省的で、センスのいい、文学を好む(人生感を持っている)息子が映画のほとんど始めの部分で死んでしまう。私も同じぐらいの子供を持っているので、それだけで衝撃なのに、主人公はそれをきっかけとして息子の心探し、すなわち自分探しの旅に出る。俳優が一人一人最高の演技をした。 人間はやはり生きていくんですね。 | [投票(6)] | |
バッド・エデュケーション(2004/スペイン) | 前2作が人間の命のいとおしさを描いたスケールの大きい素晴らしい映画であったのに較べ、本作はいかにも私小説、いやアルモドバルの独りよがりの独白めいた愛欲模様が主となるメロ映画風。映画的高揚は感じられず疲れまくる。 [review] | [投票(2)] | |
ザ・ルーム・ネクスト・ドア(2024/スペイン) | アルモドバル、久々に鑑賞。生と死を透明感をもって見、ジョン・ヒューストンの名作「ザ・デッド」を引用しながら、彼の人生観の集大成として捉えている。 [review] | [投票] | |
あなたになら言える秘密のこと(2005/スペイン) | うーん、感動ドラマになるはずのすばらしい素材の映画なんだけど、何でだろう、画面からは僕の心に伝わってくるものはかなり乱反射して拡散していた。 [review] | [投票(3)] | |
トーク・トゥ・ハー(2002/スペイン) | アルモドバルいよいよ洗練されてきて、冒頭とラストに演劇シーンを持ってくるとは今一番乗ってる証拠。すごい映像を送ってくれました。ある意味では、異常な話なのに全くそれを感じさせない。むしろ [review] | [投票(2)] | |
抱擁のかけら(2009/スペイン) | 冒頭。若い女との絡み。男は初老の視力をなくした男。女は親切心で杖の代わりに男を誘導してあげたのに、部屋で男に漁られることになってしまう。滑るようなうまい演出。余裕があり過ぎるぐらい。観客はすでにアルモドバルの策略にはまっている。 [review] | [投票(1)] | |
ボルベール 帰郷(2006/スペイン) | うーん、男どもには居場所がないと言うか、これでもか、と言わんばかりに女を見続けさせられる苦痛と言うのも感じてしまうぐらい、アルモドバルという人の常人でないのを今頃になって再確認してしまう。 [review] | [投票(2)] | |
アタメ 私をしばって!(1990/スペイン) | 珍しく喜劇なんだよね。こういうハナシを陰鬱にせずからっと明るくしてしまう演出は確かに素晴らしい。V・アブリルが素晴らしくいい女なんだよね。それだけで魅せる映画にしちゃってる。バンデラスも若くて魅力的だ。しかし映像は意外やまだ野暮ったい感あり。 | [投票(1)] | |
私が、生きる肌(2011/スペイン) | 何か昔よく見たような古ーいスリリングなB級映画の様相を呈している。それはこの人間実験トリックがあまりにあり得ない調で終始することと、テーマも持たず人間の中身に深く入っていくことをしないアルモドバルの愚行にある、と言えるか。 [review] | [投票] | |
死ぬまでにしたい10のこと(2003/カナダ=スペイン) | 死の宣言から人間は変わるという。俳優も、設定も、すべて等身大の映画だ。だから、主人公と観客だけが真実を共有し物語は進む。僕らは主人公の気持ちとなっている。人間、死期が分かった時からすべてが透けて見えるのだろう。僕も主人公になって、 [review] | [投票(5)] |