★4 | お蔦を演じる万里昌代はいまいち台詞回しが宜しくないし、酒井教授役の千田是也も怒鳴ると何を云っているのかよく聞き取れないし、万里と木暮実千代を泣かせ過ぎるところも気になるし、と色々欠点も目につくのだが、もうそんなことがどうでも良くなる三隅演出の簡潔な美しさ。細かいカット割りが実に見事だ。 [review] (ゑぎ) | [投票(2)] |
★4 | 誰もが知っている(昨今ではもう誰も知らないか?)物語なので、場面(シーン)の長短をつけて、十分楽しめる構成にした。まぁ、まぁよくまとまっていた。新国劇の有名セリフ「お蔦、俺と別れてくれ」も劇画調ではなくサラッと流したのも返って良かった。 (KEI) | [投票] |
★3 | 「俺と女、どっちを選ぶんだ!」この二者択一はキビシー! 世間体という名の高い障壁。日陰者の宿命。 良く考えれば相当ドロドロした世界なのに、不思議と情緒あふれた作品に仕上がっている。 (AONI) | [投票(1)] |
★3 | 義理と人情を秤にかけると男と男の不屈の物語が生まれ、恩と愛情を秤にかけると男と女の不朽の物語となる。前者は最後に血しぶきが飛び後者は涙を見る。この手の話しに心揺らぐ自分を再確認して安堵する。虚勢を張りつつ従順な万里昌代のお蔦が意地らしい。 (ぽんしゅう) | [投票(1)] |