「スウィングしなけりゃ意味ないね」(リーダー)の映画ファンのコメント
夜顔(2006/仏=ポルトガル) |
変態者の時を越えた奇跡的対峙、あるいは磁石の対極のごとく永遠に反目する同嗜好者。類は友を呼ぶとでもいうべきアンリの、セヴリーヌへのアブノーマルな偏執ぶりは、そのままオリヴェイラ監督と作品の関係に置き換え可能。それは経年と執着が生む歪んだ緊張感。 (ぽんしゅう) | [投票(1)] | |
世の殆どの映画は、映像の中の風景や人物を、何らかの語りの効率の下に切り貼りすることで、この豊饒さを放棄しているのだ。この名匠の手の中では、物語ではなく、時そのものが語る。 [review] (煽尼采) | [投票(3)] | |
ここにおいて物語の経済学は完膚なきまでに葬り去られる。長すぎるフィックス・速すぎる切り返し・ミシェル・ピコリの身体/顔面・鏡・照明、がかたちづくる「無駄な/過剰な」カット群の魔力。それがつまりは、とりあえず「映画」と呼ばれている何ものかである。 (3819695) | [投票(1)] |