★5 | 家での会話はホラー映画に近いような冷や汗を覚えるが・・ [review] (蒼井ゆう21) | [投票] |
★5 | 「そんな小さなことで・・・」。何度か交わされる言葉だ。人は心の底にある大きな不安や不満など、簡単に口に出したりしない。それは、たいていカタチを変えて些細な不満として現れる。何故なら、そこには相手を傷つけまいとする無意識の思いやりがあるからだ。 [review] (ぽんしゅう) | [投票(3)] |
★5 | おぞましいまでのリアル、いつ吹き出るかわからない家族の狂気。緊張感あるドラマと映像が私の琴線に容赦なく刺さる。戦慄するのはこれが温かさに隠されたドラマとして提起されているからだ。 (sawa:38) | [投票(3)] |
★5 | 現代版小津の東京物語とも言えようか、この映画は家族の姿を現代という立脚点から探り出すことに成功している。
[review] (セント) | [投票(4)] |
★5 | 静かで、淡々としていて、超リアリティ。優しくて、ユーモラスで、でも時折見せるホラーかと見紛うほどに恐ろしい人間の残酷さと毒。一つ一つのシーン、一つ一つのセリフに全く無駄が無い。『誰も知らない』『花よりもなほ』『歩いても歩いても』と、これだけの完成度を持つ作品を連発するって、ちょっと尋常じゃない。['08.11.15新文芸坐] [review] (直人) | [投票(4)] |
★4 | 会話劇としてべらぼうに面白い。樹木希林もYOUも、「間」のとり方とか天才じゃないかと思う。夏川結衣も見た目とは違って柔らかい切り返しが絶妙。高橋和也のコメディリリーフぶりもいい味。 [review] (緑雨) | [投票(6)] |
★4 | 冒頭の料理の場面から田舎の生活の一端がリアルなほど伝わってきて、引き込まれた。特に大きな出来事が起こるでもないのだが、日常の中に潜む何気ない場面に、ドラマがあり、目を離せない何かがあった。会話の中から、ふいに、時折でてくる人間の「怖さ」がドキッとさせる。印象に残らないようでいて、すごく印象に残る映画だ。終わってみれば樹木希林の言葉がフラッシュバックする。いろいろな意味で「恐い」映画だ。 (ことは) | [投票(1)] |
★4 | 9割が無駄な台詞で構成されているこの作品。でも、生活なんてまさにこの9割が大事なのだ。普通ならダラダラと感じるこの台詞群だが、ああ家族ってこういう会話するよな、とクスクス笑いながら最後まで見ていられた。ラストが唯一「映画的」であり、賛否があるのは分かる。しかし、作品の「納め」としてはこれで正解だと思った。 (tkcrows) | [投票] |
★3 | 川端賞狙いの私小説といった趣。巧みな小ネタをいかに積み重ねるかに腐心する姿勢ばかりが目に付く。 [review] (寒山拾得) | [投票(2)] |
★4 | さらっと怖いことを言う映画。会話の距離に変化をつけることで空間が立体的に感じられる演出が新鮮だった。「孝行をしたい時分に親はなし、さればとて石に布団も着せられず」と、ならないようにしたいものだ。[ギンレイホール.08.11.10]
[review] (TOMIMORI) | [投票(1)] |
★4 | 平成版『東京物語』かとも思えるが、そこまで言い切っていいものかと躊躇してしまう出来。思い出しただけでも胸が苦しくなる『東京物語』に対し、こちらはしんみりと涙したものの、人の胸に深い痕跡を残すだけの打撃力がない。 [review] (づん) | [投票(7)] |