★4 | 国境映画の傑作。飽きもせず西部劇ばかり見ている身からすると、国境なるものは米墨間にあるばかりではないのだという当たり前すぎる事実に目を見開かされる。「保留地」と凍結により交通可能となった「河」を組込むことで、国境は二分化機能を超えた複雑な相貌を持つ。きわめて映画的な地理感覚。 [review] (3819695) | [投票(2)] |
★4 | 男性不在の映画だなあ。次のトレーラー住宅を購入する資金を持ち逃げした男は映像にはいない。モニーク族の女性の夫も死別。当然、それぞれの母親は父親兼務の母親を強いられている。すなわち男になり切っている。
[review] (セント) | [投票(1)] |
★4 | 主人公の入墨やピアスや下着の趣味や銃捌きの躊躇無さが語る語られざる来歴。映画だけが駆使し得る話法を知悉し使いこなす妙。そして、当たり前の母性が当然のようにある世界では社会も当然優しいという絶対的確信。この作者の平衡感覚に打たれた。 (けにろん) | [投票(9)] |
★4 | トレーラーハウス繋がりでダルデンヌ兄弟が想起され、凝った画はなく淡々とした緊張感の持続に共通する世界がある。世界の国境にはトレーラーハウスが満ちているのか。 [review] (寒山拾得) | [投票(2)] |
★4 | 女性映画というよりは母性映画だ。母性に突き動かされた女たちは、越境者として川を渡り、善悪の一線を踏み越え、文化や人種の壁をも突き抜け人として共闘する。つまり、生きるために、あるいは子を生かすために、人は何に依拠して「境界」を乗り越えるかという話だ。 [review] (ぽんしゅう) | [投票(4)] |
★4 | 「母」という存在の強さを感じる力作。88/100 (たろ) | [投票] |
★5 | 傑作。映画は社会問題を下敷きにしているが、主人公である二人の女はそれとは違う次元に存在している。新聞記事には載らない生身の個人の姿がここにはあり、それがフィクションの力といえる。 [review] (shiono) | [投票(6)] |
★4 | 水のような女たちだ。様々な形に様々な状態に変化しながら、強く生きることにした女たちの挿話だ。 (モロッコ) | [投票] |
★4 | 女性版『グラン・トリノ』 [review] (TM(H19.1加入)) | [投票] |