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ミシェル・シモンの映画ファンのコメント

大列車作戦(1964/米) トスカ(1940/伊) ナポレオン アウステルリッツの戦い(1959/仏=伊=ユーゴスラビア=リヒテンシュタイン) パニック(1946/仏) 旅路の果て(1939/仏) 悪魔の美しさ(1949/仏=伊) 牝犬(1931/仏) 貴婦人たちお幸せに(1943/仏) のらくら兵(1928/仏) 毒薬(1952/仏) フランス式十戒(1962/仏) 坊やに下剤を(1931/仏) 素晴らしき放浪者(1932/仏) 霧の波止場(1938/仏) アタラント号(1934/仏)が好きな人ファンを表示する

タバコ・ロード(1941/米)************

★5常軌を逸した狂騒コメディ。なのだが、これはフォードの映画なのだから当然ただそれだけのわけはない。コメディの体裁をとっているので一見表立ってはいないが、たとえばここでの「家族の崩壊」は『怒りの葡萄』におけるよりもよほど深刻に捉えられているのではないか。 [review] (3819695)[投票(4)]
★5木漏れ日とは、枯葉とは、草叢とは、風とは、夜とは、雨とは、クルマとは、雲とは、砂埃とは、、、この映画がローアングルで全て教えてくれる。圧倒的な悲劇を、あっと驚く賛美歌と警笛と犬で、圧倒的に描く傑作。ばあちゃんはどこ? (動物園のクマ)[投票(3)]
★5本作はジョン・フォードのFOX時代の文芸映画の系譜ととらえることもでき、確かに緩やかな文芸映画らしい時間演出を試みられている部分もあるのだが、しかし一方でどんなフォード映画とも似ていない圧倒的な破壊の映画である。いや映画史上で、このような破壊的な自動車の使われ方をした例が他にあるだろうか。 [review] (ゑぎ)[投票(5)]
★4主要人物が少しづつ画面から退場し、老夫婦が救貧農場に行くあたりからの美しいロングショットの連打を観ていて、この抒情性を最後に繰り出すために前半〜中盤にかけてのスラップスティック的ともいえる動的シーンの意味があったのかと膝を打った。静と動の振幅のスケールが桁違い。 (ジェリー)[投票(2)]
★3常識や常套のずれを笑うのがコメディだが、フォードの秩序破壊の手加減のなさは、ちょっと怖くなるほどだ。この激しさは、貧困や離散という惨状の痛みを180度裏返して描写した結果のようにも見える。老農夫に射したかすかな光明も、時の流れには抗えないだろう。 (ぽんしゅう)[投票(3)]
★5産んだ数も覚えてないほど子を育て送り出してきたが時代の波に呑まれ住む場所を追われる。バカで善良で極貧でモラルもない。悩みもするが明日になれば忘れる。それでも若しかしたら誰かが少しだけ手を差し伸べてくれるかもしれない。人生なんてそんなもんだ。 (けにろん)[投票(1)]