★4 | 夢についての物語ではあるが、すでに子供に夢を託そうとしている大人ではなく、主人公のように自分の夢を捨てきれないダメ男を謳うトラジディだ。親兄弟に依存し、すべてのプライドを棄ててまで自分の夢を成就させようとする彼は、一般人にとっては可笑しいのだろう。だが、心の隅に阿部寛を飼っている男は、自分を含めてそう少なくはないだろう。 [review] (水那岐) | [投票(3)] |
★4 | 家族の崩壊、そしてreborn(再生、復活)の物語は昔からあったが、最近とみに多くないか。それは昔より皆が未来に希望が持てないからだろうか。それはともかく、 [review] (KEI) | [投票(3)] |
★5 | どうしようもないダメな男だなあと思いながらも、「まあ、何かの役には立っているか」とつい受け入れてしまう。そういう人生の優しさをしみじみと描いた良質な映画。『歩いても 歩いても』の続編というか姉妹編というくらい雰囲気はよく似ている。 [review] (シーチキン) | [投票(4)] |
★5 | どこにでもいそうな市井の男である。ちょっと才能があったが、うだつの上がらない作家崩れである。家庭を壊してしまったというのはすべて自分の成せる業である。今は別れた家族との月一の逢瀬が唯一の楽しみである。 [review] (セント) | [投票(5)] |
★5 | 前妻のことも小説を書き続けることも諦めきれないせいで幸せになれない男とその母の物語。台詞に名言・金言が多いが会話の多くに「アレ」が多用されていて笑える。「(カレーうどんに)グリーンピース入れたら? 色、アレするし」とか笑 「三回言うと嘘臭い」も笑える。台風の夜にラジオで聴く「別れの予感」もいい感じ。 [review] (IN4MATION) | [投票] |
★4 | 母息子とか嫁姑といった家族間の感情の機微や軋轢を細緻リアリズムを折に触れ挿入し描くという点に於いて最早名人芸の域に達している。ただ名人芸すぎて観る側のハードルも上がっちまうのだ。本当の痛さや本当の苦しさ未満の世界に安寧に耽溺してるのは危険。 (けにろん) | [投票(6)] |