★5 | 成瀬巳喜男のアクション繋ぎは視線のアクション繋ぎだ。ラスト近く、森雅之と高峰秀子と淡島千景の対決シーン。ローキーの中で展開される視線の交錯とカット繋ぎの恐るべき厳格さ。 [review] (ゑぎ) | [投票(2)] |
★4 | 素直に見ればやはり高峰秀子と淡島千景の映画ということになるだろうが、高峰と飯田蝶子の絡みも実に面白いし、十朱久雄などもいい味を出している。唄の使い方も興味深い。高峰・飯田のそれはもちろん、序盤の大沢健三郎の唄が終盤で反復されること。その痛ましさ。 [review] (3819695) | [投票(2)] |
★3 | 優柔不断な男を軸に対峙する美保(高峰秀子)と綾子(淡島千景)の心中には、それぞれ妻と女というもう一つの対立軸が存在していたという混沌。女の本能的主体を描いた同時代の増村保造と表裏を成していて日本の女の価値転換期を思わせる。 (ぽんしゅう) | [投票(1)] |
★5 | 森 雅之は戦後の男の曖昧化を最もはっきり描ける男。時代はもっと彼のような役柄の役者を必要としてるはずなのに。 (ジェリー) | [投票(1)] |
★5 | 飯田蝶子演じる祖母のことを「昔はべっぴんだったのよ」と言う高峰秀子に内心で爆笑。[ラピュタ阿佐ヶ谷] (Yasu) | [投票(1)] |
★4 | 風俗映画の体裁でギリシャ悲劇を観せられたような遣る瀬無さが残る。キメの場面で派手に陰影が強調されるが、主題に沿っているからこそ巧みと思わされる。あと、冒頭の飯田蝶子と凸ちゃんの謡がとてもよい。 [review] (寒山拾得) | [投票] |
★4 | この頃は丁度、増加する家出が社会問題となっていたようですね。こんな家庭が沢山あったのだろうか。それにしても、ことあるごとに先に回って「俺が全部悪いんだよ…。」と言ってしまえる森雅之パパの卑劣さには頭が下がります。 (町田) | [投票(3)] |