★4 | 3時間の長尺をじっくりチェーホフで仕上げる芸達者な粋な映画です。原作は読んでいないが、村上とチェーホフがせめぎあっている感じで、最近の日本映画では類を見ない純文学映画(?)を呈していてなかなかイケる。 [review] (セント) | [投票(2)] |
★4 | 逝った者への蟠りを融和する旅路は秘められたことを詳らかにすることでは更なる隘路に踏み込んでしまうだけだ。寝物語の結末が語られる長い車中こそ反映画に委ねた全篇の佳境だが混沌は弥増す。他者とのシンクロニシティこそがそれを解消する。出会いの物語。 (けにろん) | [投票(2)] |
★4 | 三浦透子はスカーフェイス。ゴミ処理施設のシーン、原爆ドームから平和公園を結ぶ線の延長にあるという、施設の吹き抜けを歩いた後、海の見える階段の俯瞰カットが繋がれる。こゝで西島秀俊が、ライターを投げ、三浦が受ける、という演出がある。 [review] (ゑぎ) | [投票(7)] |
★4 | 感情によって人の行動と言葉が規定され、その言葉と行動によって人の感情が縛られる。ならば「感情」と「行動」と「言葉」を解体することで、妻との距離を見失った家福(西島秀俊)と、自分の存在を消去したみさき(三浦透子)の再生を物語たる、という試み。 [review] (ぽんしゅう) | [投票(5)] |
★3 | あまりのめり込めなかったのは演劇に興味がないからではない。チェーホフや村上春樹に馴染みがないからでもない。いわゆる感覚、フィーリングの問題。 [review] (K-Flex) | [投票(1)] |
★3 | ネチネチとした男女関係と露骨な性描写は、なるほど村上春樹の小説世界だなと思わせる。この世界観が意外や世界中で受け入れられている不思議。 男女関係と性の営み、そして悩みは、世界共通ってことかしらん? (AONI) | [投票] |
★3 | 1番ずるいなと思ったのは、くも膜下出血(煙に幕か出血)で亡くなるという逃げ的設定。 [review] (クワドラAS) | [投票(3)] |
★4 | 179分の長尺に身構えて観たが、緊張感が途切れない。そして映画内で描かれる時間だけでなく、回顧される過去も含めた長い時の流れが丁寧に紡がれる。 [review] (緑雨) | [投票(2)] |
★4 | 退屈はしなかったが、特別面白くもなかった。洋画なら寝てる。村上春樹原作本特有の「こじらせた人たち」の群像劇。劇中劇の戯曲『ワーニャ伯父さん』を取り入れた意図はわかるが、家福の演出方法には疑問。ラストは劇中劇の終幕とともに、でもよかったと思う。ラストシーンは蛇足。韓国手話を使うパク・ユリムは美しかった。 (IN4MATION) | [投票] |