★4 | 水が放射能に汚染されたかもしれない。漠とした不安が膠着状態の夫婦関係に予期せぬ決壊を招く。一度目の夫の消滅は、妻にさらなる家制度による束縛と、その反作用として宗教への空疎な依存をもたしらた。二度目の夫の消滅によって妻はようやく真の解放を得たようだ。 [review] (ぽんしゅう) | [投票] |
★4 | 相当に奇矯な女を主人公としながら亭主や息子や同僚女性などの地に足ついたリアリティが世界をこちら側に引き止める。そういうバランスの中で女の嫌な面と優しさを呑んで熟して丸ごと肯定するようなラストには男は平伏すしかない。とっとと死ぬわは男の本懐。 (けにろん) | [投票(2)] |
★3 | 主人公が胡散臭い宗教に嵌まってしまうのは特段珍しくもなく、あの状況では致し方ないかなとも思う。まあ個人的にはそういう類いには全く興味はない。でも人それぞれで良いと思う。「波紋」と言うより色んな意味で「破門」って感じもした。まあブラックコメディですね。 [review] (クワドラAS) | [投票] |
★5 | 筒井真理子の出演作はそんなに観ていないが、彼女は良い役者だと思った。日々の暮らしの中でどうしてもわき起こる、心をざわつかせるような出来事と、そこから生じる負の感情に「本当にそうだよ」といたく共感した。 [review] (シーチキン) | [投票(1)] |
★4 | 結局「かもめ食堂」の荻上なんだよね、と言われ続け奮起、17年ぶり、荻上が本気で力を込めて作った作品なんだと思います。今までの作品とのイメージの違いにおののきます。なんたって、ブラックグラデーションの波紋なんだから、、。 [review] (セント) | [投票(1)] |