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桑原寧の映画ファンのコメント

トカレフ(1994/日)が好きな人ファンを表示する

ラルジャン(1983/スイス=仏)************

★5厳格なまでに無駄を省いた演出。その画の積み重ねのリズムがとける老夫婦宅における描写。ある意味、残酷なまでの緑の美しさ。その静寂を打ち破るクライマックスの恐怖。 [review] (ナム太郎)[投票]
★4偽札は、トランプのジョーカーのように人を伝い、最後に手にした者に世界の不条理を喰らわせる。そこに人の意志が入り込む余地は一切ない―その「世界の原理」を映し捕らえるこそが「映画の原理」である、とブレッソンが最後に語ったように思えた。無情の世界、映画の臨界点、その名は『ラルジャン』。 ()[投票(4)]
★4若いときからブレッソンを見ていますが、これだけが波長がまったく違っています。静謐さがない。暴力的。余裕がない。遺作なんですよね。 (セント)[投票(2)]
★5ブレッソンという人は映画史から徹底的に孤立した存在だったんだな。これほど怖くて美しい映画を、これ以後の映画史は持ちうるのだろうか。 (岡田和雄)[投票(2)]
★5世界一厳格な演出。世界一厳格なスペクタキュラー。 (ゑぎ)[投票(3)]
★4前半は詩情漂う美しい映画。後半はどうということはないつまらない映画。 [review] (田原木)[投票]
★4これは「無駄が無い」と言うより、むしろ「必要だけがある」のだと思う。たった85分の驚異。それなりに映画文脈は分かるつもりでいたので、かなり面食らった。暖かみも嘲りも持たぬ超俗的なまでに冷静な視線。でも、こんな映画ばかりじゃ、辛いよなぁ。(笑) (HW)[投票(2)]
★5暴力シーンを一切画面には映さないのに、滲み出るこの不吉さ、禍々しさ。音の使い方といい、カットとカットの繋ぎ方といい、全編がもう驚きの連続。主人公が斧を振り上げるただのワンカットに、凡百のアクションやホラーが束になっても勝てるかどうか。 (太陽と戦慄)[投票(3)]
★4イヴォンを家に招き入れた婦人は言う。もし私が神なら悔い改さえすれば、あなたを赦すのに。金銭欲と保身のための不実の蔓延は、人が人であることの不幸の証しであり、幸福どころか平穏を求めることすら危うい世界なのだ。それが現代だとブレッソンは言っている。 (ぽんしゅう)[投票]
★5理想的な映画。余分なものを削ぎ落とし、とにかくソリッドに仕上がっている。 (赤い戦車)[投票]
★4無駄のない運び。しかし、暗い気分にさせられる。 (丹下左膳)[投票(1)]