★5 | 正常と異常の境界が時代や社会の規範によって変わるように、愛情の有無の境目も曖昧であることを照江は教えてくれる。理容店での再会。ひとつの鏡の中に映し出される母娘の顔。視線が交錯する一瞬の緊張。同じ男を愛しながら、愛し合えなかった母娘の苦悩。 (ぽんしゅう) | [投票(5)] |
★5 | やはり虐待なんでしょう。愛のかけらもない。精神的病気とも言えるほど。娘の方はそんな母親でも無理やり関係が欲しかった。そうでないと自分自身のルーツを見失うから。重い映画でした。 (セント) | [投票(3)] |
★4 | 不幸な時代のなかで語られる母子の凄惨な関係と、幸福な時代のなかで確かな信頼関係で結ばれた母子の旅。両者は父親を介して繋がっているように見えるが、実は母子家庭であること、父親の存在が希薄であることで結びついている。 [review] (水那岐) | [投票(3)] |
★4 | 原田の2役は成人した子の演技に1万メートルを全力で走りきったランナーのような透徹した悟りと自信を限りなく静かな佇まいに滲み出させ怒涛のサディスティック感情の発露は反転し母性の慈愛へ還流する。凄まじいエネルギーのみが境地を示現できるのだ。 (けにろん) | [投票(3)] |
★5 | 時代背景の映像も見事だが、なんといっても原田美枝子さんは凄い。凄いの一言。この演技は必見です。ラスト泣けます。 (chokobo) | [投票] |
★5 | 40年近い時間の経過を、見る物に体験させてくれたことが、この映画のなによりの凄さだった気がする。昭和30年の東京の何気ない特撮も、原田美枝子の素晴らしい二役も、ほとんど説明的でないよく練られた台詞も、この時間の経過を「体験」させるために整えられたのでは?そして不変の「愛」とその不在。 (エピキュリアン) | [投票(1)] |
★4 | 久々に見た日本映画の良品。知ってる人も出ていて、画面を見て驚いてしまった。最後の処理も日本的ですね。 [review] (ぱーこ) | [投票(4)] |
★5 | 原田美枝子さんの二役は壇ふみと杉田かおるがやってんじゃないのかと思ったぐらい別人。いや、凄い人だ。 [review] (torinoshield) | [投票(9)] |
★4 | 骨太な脚本。原田美枝子の演技はホンマモン? (ボイス母) | [投票(1)] |