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大谷麻衣の映画ファンのコメント

まともじゃないのは君も一緒(2020/日) 娼年(2017/日) タロウのバカ(2019/日) 星の子(2020/日)が好きな人ファンを表示する

スパイの妻(2020/日)************

★4男の正義と女の恋慕の間に生じた溝を、感情の勢いで飛び越えようとする女と、ゲーム的術数で埋めようとする男。女の半径3メートルの痴話嫉妬が、ビジネス仕様の世界主義に端を発した優男の野望によって、図らずも帝国主義と対峙する大胆不敵なエンタメサスペンス。 [review] (ぽんしゅう)[投票(4)]
★3逆賊の妻に堕ちる決意に世界視野の判断なぞ微塵も関与しない女の性に黒沢は元より関心がないのに女優蒼井優の表現力が辛うじて崩壊を繋ぎ止めてしまう。それでも一大クライマックスになる筈のスクリーン前での大見得は展開の表層性ゆえに虚しく空転。 (けにろん)[投票(5)]
★4一見チープなTVセットの前で展開される演劇的やり取り。物語も軍政下のサスペンスから愛情劇の狭間を揺蕩う。夫婦は社会正義のための同志にも似て、虚々実々の権力との戦いのなかでの駆け引きはまさしく大銀幕上の絢爛たるスケールだ。愛のため国賊にも化すこの闘争の渦中にあって、結末はまったく意外ではない。コスモポリタンの冷酷は独裁国を凌駕するのだ。 (水那岐)[投票(3)]
★5なかなか決まっとる映画でございます。黒澤も洗練され、全く無駄がない。これが元テレビドラマだなんて思えないほど黒澤のいいところが詰まっています。たまにこんなピシッとした作品を作るんだね。自由度の大きいホラーめいた作品が好きな私だが今回はブラボー! [review] (セント)[投票(2)]
★4リアリズムにこだわらず、芝居がかった演出で緊張感を生み出し、暗い時代の陰鬱で重苦しい雰囲気を、現実以上の迫力で真に迫って描いた良作だと思う。 [review] (シーチキン)[投票(2)]
★3どうにもこの芝居がかった演出が肌に合わない。昭和初期の上流階級はああいう言葉使いをしていたものなのでしょうか。 (K-Flex)[投票]
★4いつもに増して逆光の取り入れが目立つと思った(近作では、『予兆』も多いが)。東出昌大高橋一生の会社を訪ねて来たシーンの窓の光。蒼井優が憲兵隊部隊に呼ばれた後、街頭を歩く仰角カットも逆光の中。高橋と蒼井が乗った市電の車中も、逆光。 [review] (ゑぎ)[投票(3)]