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ニーチェの馬 (2011/ハンガリースイス)

A torinói ló
The Turin Horse

[Drama]
製作ガーボル・テーニ
監督ベーラ・タル / アーグネシュ・フラニツキー
脚本ベーラ・タル / ラースロー・クラスナホルカイ
撮影フレッド・ケレメン
音楽ミハーイ・ヴィーグ
出演ヤーノシュ・デルジ / エリカ・ボーク
あらすじ突風が吹きすさぶ荒野。あえぎながら荷馬車を引く疲れきった馬。初老の農夫(デルジ・ヤーノシュ)は懸命に手綱をさばきながら人里離れた荒地の谷に建つ石造りの家にたどりつく。農夫はその忘れ去られたような一軒家で娘(ボーク・エリカ)と暮らす。農夫の右腕は麻痺し娘の助けなしには服も着替えられない。毎朝、強風のなか井戸で水を汲み、かまどの火を起し、じゃが芋一個の食事を無言のままとり、馬の世話をする。そんな単調な日々に小さな小さな異変が起き始める。それは、何かが狂い崩壊していく最後の6日間の始まりだった。ベルリン国際映画祭 銀熊賞(審査員特別グランプリ)/国際批評家連盟賞受賞(154分/ヴィスタサイズ/モノクロ) [more] (ぽんしゅう)[投票]
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全9 コメント>> 更新順 採点順 投票数順
★5浮遊するように自在な視点は突然ある一点で凝固し動かなくなる。暴風は轟音とともに不条理な敵意となって容赦なく襲いかかる。一方、不気味に歪んだ音の束が、妙に心地よく調和する不思議な旋律。無彩色の陰影は単調で質素な人の営みの普遍性を饒舌にあぶり出す。 [review] (ぽんしゅう)[投票(5)]
★5生きることが、希望や野心でなく、ただ、生命を維持するだけのことである寂しさ。素手でほおばる食事は、馬の飼い葉と同じである。取り残された馬と父娘はもはや同じ運命なのである。風の音と執拗に繰り返されるBGMが狂気を駆り立てる。 [review] (jollyjoker)[投票(3)]
★5おそらく、昼食はなかった。 [review] (tomcot)[投票(2)]
★5単調な日常の繰り返し、それだけで映画になるには、その下にある人間としての生々しい息づきを上手く表現したタル・ベーラの手腕にブラボー! (ルリマツリ)[投票]
★4凄まじい強度と吸引力を持った画面の連続だし、ワンシーンを2カットで描ききる潔癖さの一方、辺境ロケセットの家屋と井戸の距離の絶妙や過剰なまでの風への拘泥。ただ、こういう終末観は目新しくなく、又30分で語れる内容を5倍に伸延させた感が拭えない。 (けにろん)[投票(1)]
★4神が死んだ世界はどうなってしまうのか。 [review] (ガリガリ博士)[投票(1)]
★4人類最後の6日間を、真綿で締め付けるように荒い白黒の映像と驚くべき終末の風の音で描き切る。人は最後をどう生き、どう死んでゆくのか、、。 [review] (セント)[投票(1)]
★3「食べて」「お願いだから」という女の語りかけに、「なぜ?」と奈落の瞳で返す馬。神も輪廻も永劫回帰も超人思想も、全ての言葉を殺害して世界は闇の中に溶ける。ニヒリズムの極北。 [review] (DSCH)[投票(2)]
★3ベルイマンがSFを撮っていたらこんな感じだったかもしれない。じゃがいもを剥く・井戸の水を汲む・服を着る・・・これだけのことがアクションとして成立することの不思議さ。 (赤い戦車)[投票]
Ratings
5点7人*******
4点5人*****
3点5人*****
2点1人*
1点1人*
19人平均 ★3.8(* = 1)

[この映画が好きな人]

POV
2018 BBCが選ぶ21世紀最高の100本 (けにろん)[投票(8)]喰わせろ。 (DSCH)[投票(3)]
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