★4 | 冒頭タイトル明けのロングテイク、このアパートメント倒壊騒ぎの問答無用に激烈な昂りはいったいどうしたことかしら。単に作劇上の機能と解するだけでは事足りない過剰ぶりで、以降がいかにもアスガー・ファルハディ的な技巧と企みに満ちたストーリテリングを保つだけに、思い返していっそう異様である。 [review] (3819695) | [投票(2)] |
★4 | ファルハディの作品は観客を主役と同じ視点に立たせるんですよね。そしてそれを物の見事に裏切って突き落とすから嫌いなんです。 [review] (deenity) | [投票(1)] |
★4 | 冒頭の倒壊騒動を機に遭遇する妻の事件だが彼女の煮え切らなさは夫の心理を抑圧して日常の不快や不穏や不信の連鎖交錯を誘発する。そういう理不尽の果てに行き着く終局の4竦みの愁嘆場のドラマトゥルギーこそ圧倒的で複層的。煙に巻かれた感はあるにしても。 (けにろん) | [投票(1)] |
★4 | タラネ・アリシュスティが襲われる件のブレッソン的簡潔に痺れた。ボコボコ演るお定まりを転覆させて原初的な恐怖がある。さらにすごいのは、この転覆を物語レベルでも実践していることだ。 [review] (寒山拾得) | [投票(1)] |
★4 | 最後を除いてはBGMもなく、意味を見いだそうとする映画的仕掛けがない。なんだかよくわからないうちに最後のクライマックスが圧倒的。はっきりした結論も与えず、放り出す感じが映画と言うより現実だろ。早稲田松竹満員。 (ぱーこ) | [投票] |
★4 | いつも厭なざわざわ不安感をあおるファルハディの映画。今回は多少ましだったかな。意外とシンプルで、分かりやすい作品でした。その分ちょっと彼らしき毒性が薄まった感もする。「セールスマンの死」との対比は作家風色付けが見え見えで少々鼻白むが、、。
[review] (セント) | [投票] |
★3 | あの歳でも性欲が失われてないなんて、漢だね。70/100 (たろ) | [投票] |
★3 | 妻に疑念を抱いた夫は、疑念を生じさせた凶行者を暴くことで、平穏が回復できるはずだという、非論理的でありながら、いかにも正当であるかのような勘違いに、自ら進んで逃避する。この思考放棄の結末は、個人でも国家でも、たいてい分けのわからぬ混沌で終わる。 (ぽんしゅう) | [投票] |
★3 | 何が言いたいのかよくわからん映画だったが、不思議と最後まで飽きることなくスクリーンに引きつけるだけの力がある。 [review] (シーチキン) | [投票] |