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水那岐さんのあらすじ: 点数順

★3装甲騎兵ボトムズ Case;IRVINE -ケース;アービン-(2010/日)ある惑星。擬似戦闘ゲームの舞台に立ったペイガン(福山潤)は、自ら倒したATを操縦士ごと串刺しにする非情な手口で歓声を得、プロモーターのイシュルーナ(遠藤綾)の不興を買っていた。そんな彼を子供扱いし、一方的に有利な立場にゲームを運びながらも、止めを刺さずわざと負けを装い退場した男がいた。ザ・ダークの名で知られるその男(平川大輔)は、八百長に怒り詰め寄るペイガンに、たかがゲームに熱くなるな、と言い残して去っていった。ザ・ダークが隠す日常の顔はアービンといい、妹のドナ(豊崎愛生)とともにAT再生工場を営む戦争嫌いの男だった。だが、怒りに燃えるペイガンはアービンの隠す過去を暴く。〔50分/カラー/ヴィスタ〕[投票]
★3エクレール お菓子放浪記(2011/日)昭和17年。孤児院を脱走したアキオ(吉井一肇)は金平糖を盗み、感化院に放り込まれる。だが彼は、刑事(遠藤憲一)より貰った菓子パンの甘さに初めての幸福を知った。そして感化院の教官(松村良太)の苛烈なしごきにアキオが耐えられたのは、教員の陽子(早織)の口ずさむ童謡「お菓子と娘」への限りない憧憬ゆえであった。やがて開戦後、アキオは老婆フサノ(いしだあゆみ)の養子として引き取られる。まともな暮らしを期待したアキオだったが、フサノの求めたものは労働力のみであった。ひどい待遇に家を飛び出したアキオは、尾上(林隆三)率いる旅芸人一座に厄介になる。その頃、激化した戦火は日本全土を襲おうとしていた。〔107分/ヴィスタ〕[投票]
★3逃亡列車(1966/日)終戦前夜の満州。有坂少尉(石原裕次郎)は、避難民と兵士たちの撤収を終えるべくある駅に降り立った。戦闘意欲ゼロのろくでなし兵士たちを前に、彼は敵前逃亡を図った岡二等兵(山内賢)の居場所を探させる。間もなく重傷を負って倉吉医師(十朱幸代)の治療を受けていた岡を発見、真っ先に帰郷させようとした有坂に、兵士たちは情厚き男の姿を見、ついてゆく決心を固めるのだった。だが抗日ゲリラたちの攻撃は熾烈を極めてゆく。ここに至り有坂は、自称商人の李(伊藤雄之助)らの力をも借り、放置されていたボロ機関車を修理して残された人々を港に送り届ける作戦を実行に移す。そして日本は無条件降伏を宣言し、最後のチャンスは訪れた。〔95分/カラー/ワイド〕[投票]
★3やがて来たる者へ(2009/伊)第2次大戦末期、イタリアは枢軸諸国に先駆けて連合国への降伏をし、ドイツは公然とイタリアに侵略の手を伸ばしパルチザンとの抗争を続けていた。その一山村マルザボットにあって、少女マルティーナ(グレタ・ズッケリ・モンタナーリ)は母であるレナ(マヤ・サンサ)の出産間もなくの弟の死から、言葉をその口から失う衝撃を受けていた。そんなレナが再び子を身篭ったことでマルティーナの傷ついた心は癒され、叔母ベニャミーナ(アルバ・ロルヴァケル)をはじめとした家族たちとともに期待に胸膨らませるようになってゆく。その日常をよそに村近くで戦うパルチザンが呼び水となり、ドイツ軍の兵士たちが村に現われるに至る。〔117分/カラー/スコープ〕[投票]
★3見上げてごらん夜の星を(1963/日)昼間は労働者として、夜は夜学生として奮闘する太平(坂本九)は、ひょんなことから普通科の女生徒・由美子(榊ひろみ)と同じ机を共有する事実を知り、有頂天になる。そして戦中派の同級生・小森(伴淳三郎)が壇上に立つ全学年弁論大会の日、由美子らと初めて出会った太平は、すぐさま休日のハイキングに彼女らを誘った。だが雨の降る当日、誰もいない待ち合わせ場所に来た由実子から、太平は家に来るように誘われる。彼女の家で太平は、事故にあった父と幼い兄弟たちのため必死に働く友人・勉(中村賀津雄)と鉢合わせする。由実子は勉の従姉妹だったのだ。勉らの役に立とうとする太平に、勉は同情の匂いを感じ反発するのだった。〔93分/ヴィスタ〕[投票]
★3黄色い星の子供たち(2010/仏=独=ハンガリー)ドイツ占領下のフランス。ユダヤ人たちは黄色の「ダヴィデの星」を胸につけて、一般市民未満の待遇での生活を余儀なくされていたが、その中でもジョセフ(ユーゴ・ルヴェルデ)ら悪童たちは圧政に押し潰されない逞しさで逆境を生き抜いていた。だが、ヒトラーの意を汲んだペタン元帥は今をユダヤ移民問題の突破口と見、国内のユダヤ人狩りを実施するに到る。そして13,000人のユダヤ人検挙が始まり、彼らは競輪場に移送された。この場に派遣された看護婦アネット(メラニー・ロラン)は、あまりの悲惨な光景に息を呑むが、その場にはユダヤ人である医師シェインバウム(ジャン・レノ)をはじめ数えるほどの医療担当者しか存在しなかった。〔125分/カラー/スコープ〕[投票]
★3軽蔑(2011/日)新宿・歌舞伎町。ポールダンサーの真知子(鈴木杏)がバーの舞台で踊っているとき、チンピラたちがその店を襲い、大混乱に陥れた。兄貴分(大森南朋)からの「借金を棒引きにしてやるから、義理を通さないこのバーに攻撃をかけろ」との言葉に乗った一彦(高良健吾)らの仕業であった。だが、日頃真知子に思いを寄せていた一彦は、混乱に乗じて彼女を救い出し、高飛びを提案した。拒む真知子だったが、彼女もまた一彦に惹かれ、一彦の両親のいる故郷へ共に向う。弟分たちはふたりを羨望の目で見つめ、カフェのマダム(緑魔子)も暖かく迎えるが、一彦の父(小林薫)は結婚を口にした息子を拒絶し、短気を起こした一彦は刃物を父に向けるのだった。〔135分/カラー〕[投票]
★3ダンシング・チャップリン(2010/日)ルイジ・ボニーノという独りのダンサーのために、振付師ローラン・プティが書き下ろしたバレエが『ダンシング・チャップリン』だ。題名の如く、伝説の喜劇俳優チャールズ・チャップリンの作品群へのオマージュたるナンバーを、ボニーノは世界各国で踊り、好評を博した。しかしボニーノにも老いが迫り、このバレエは後継者のないままに消滅するかに思われた。映画監督周防正行はこれを危惧し、プティにこの作品の映画化を申し出る。周防の細君であり、バレリーナから女優に転進する草刈民代の、共演者としての最後の舞踏ステージとするためにも。プティやボニーノは快諾するが、各々の心中には譲れない拘りもあった。〔136分/カラー/ヴィスタ〕[投票]
★3アニキ・ボボ(1942/ポルトガル)ポルトガルの港町ポルト。ガキ大将であるエドゥアール(アントニオ・サントス)と、気は弱いが反骨精神は他者に負けない少年カルリートス(オラシオ・シルヴァ)は、美少女テレジーニャ(フェルナンダ・マトス)に同じように恋し、彼女の気を引こうと躍起になっていた。ある日テレジーニャが、雑貨屋のウィンドウにある人形に見入っているのを見つけたカルリートスは、主人ロジスタ(ナシメント・フェルナンデス)の目を盗んでそれを盗み出し、テレジーニャの元へと届けに行く。だが、一緒に遊べたのも束の間、エドゥアールとの喧嘩の末に崖に立ったカルリートスを、恐るべき偶然が襲う。〔71分/モノクロ/スタンダード〕[投票]
★3七瀬ふたたび(2010/日)テレパス火田七瀬(芦名星)は、自分の能力が社会にとって脅威であることを悟り、同じくテレパスである少年ノリオ(今井悠貴)、念動力者ヘンリー(ダンテ・カーヴァー)とともに地方の山奥に家をもち、彼女が時折カジノで稼ぐことで生活を続けていた。だが七瀬の指示により、ヘンリーが悪の透視能力者を抹殺した一件は警察で問題となり、老刑事山木(平泉成)は犯罪の匂いを嗅ぎつける。そして同席した謎の人物・狩谷(吉田栄作)は不気味な笑みを浮かべるのだった。そんな折、七瀬と海外のカジノで親しくなった瑠璃(前田愛)は同じ飛行機で帰国するが、彼女らを付け狙う男たちが暗躍する。筒井康隆執筆50周年記念作品。〔105分/カラー/ヴィスタ〕[投票]
★3オカンの嫁入り(2010/日)陽子(大竹しのぶ)とその娘・月子(宮崎あおい)は、とうの昔に大黒柱を失いながらも、親子ふたり仲むつまじく暮らしていた。だがある夜、真夜中に泥酔して帰ってきた陽子の連れてきた男に月子は仰天する。その金髪リーゼントの青年は研二(桐谷健太)といい、陽子は彼と結婚すると言い放つのだ。あまりのことに母に言い返す言葉もなく、大家のサク(絵沢萌子)の家に入り浸り、二人を無視しようとする月子。そうしているうちに、月子は会社の同僚(林泰文)の異常な求愛を受け、外出恐怖症になってしまう。そんな彼女に陽子の勤め先の医師・村上(國村隼】)は、かつて陽子に求婚し、断られた理由を語る。〔110分/カラー/ヴィスタ〕[投票]
★3ビルマVJ 消された革命(2008/デンマーク)長期にわたるビルマ軍部の独裁に、民衆が反旗を翻し、民主化の機運が高まって久しい。その旗手たるアウンサン・スーチーは、反政府集会に集まった僧侶たちや民衆を前にこの国の未来を語った。だが民主化運動はもろくも軍部に蹂躙され、スーチーは自宅に軟禁された。ここに至り、在外ビルマ人組織「ビルマ民主の声」は、ビルマ内部に侵入するヴィデオジャーナリストたちの持ち帰った戦果を世界に提供、母国に自由を取り戻すべく戦い続ける。そのカメラは、軍の射撃により一命を落とした日本人ジャーナリスト、長井健司の最期をも捉えていた。〔85分/カラー/ブルーレイ〕[投票]
★3ブルー・ジーンズ(1958/仏)ジーンズを穿き、スクーターに跨ってカンヌの海岸通りにやって来たルネ(ルネ・フェロ)とダニー(フランシス・ド・ベレッティ)の目的は女の子漁りであった。さっそく見境なしに道行く女の子に声をかけまくるが、世の中は甘くはなく悉く振られる二人。それでもやっと誘いに応じたのは、ビキニ姿のバベット(エリザベット・クラール)とロール(ロール・コレッティ)だった。彼女らとドライヴに繰り出したのは良かったが、ガス欠になり金のない二人は、スクーター一台をスタンドに預けてゆかざるを得なかった。それでも息の合った四人は、砂浜で思う存分遊びまわる。ジャック・ロジエの出世作となった短編。〔23分/モノクロ/スタンダード〕[投票]
★3オルエットの方へ(1969/仏)9月初めの海辺の街。ここにヴァカンスを楽しみにやってきたキャロリーヌ(キャロリーヌ・カルティエ)、ジョエル(ダニエル・クロワジ)、カリーン(フランソワーズ・ゲガン)の三人娘は、大はしゃぎで別荘と海で遊びまわる。皆とともに騒ぐジョエルの元に現れた上司ジルベール(ベルナール・メネス)は彼女の親切心を期待して別荘に乗り込むが、娘たちの団結はそれを許さず、彼は庭のテントに追いやられるのだった。そんなジョエルたちの前に現れた男パトリック(パトリック・ヴェルデ)に、ジョエルは心ときめくものの彼の目当てはカリーンだった。彼の存在が三人の間に不和を呼び、カリーンはパトリックとも喧嘩をする。〔161分/カラー/ヴィスタ〕[投票]
★3メーヌ・オセアン(1985/仏)列車に乗っていたブラジル人ダンサー、デジャニラ(ロザ・マリア・ゴメス)は車掌のリュシアン(ルイス・レゴ)に切符のことで罰金を要求されるが、フランス語の話せない彼女はしどろもどろ状態。そこへやってきた女弁護士(リディア・フェルド)は、デジャニラとリュシアンの通訳に立つものの、次第に車掌を悪者扱いして攻撃し始める。混乱の中、列車はアンジェの町に到着、女弁護士は彼女の依頼人たる漁師プチガ(イヴ・アフォンソ)とともに降り立つ。そしてヴァカンスの季節、プチガの島に滞在していた弁護士とデジャニラは、車掌とその上司(ベルナール・ムネーズ)がやってくるのに出くわす。さっそく大騒動が始まった。〔135分/スコープ/カラー〕[投票]
★3アデュー・フィリピーヌ(1962/仏=伊)アルジェリア戦争の続く1960年。TVマンであるミシェル(ジャン・クロード・エミニ)の元にもついに召集令状が届いた…。その前にTV局の前にたむろしていた、モデルのリリアーヌ(イヴリーヌ・セリ)とジュリエット(ステファニア・サバティーニ)をミシェルは誘い、CM監督のパシャラ(ヴィットリオ・カプリオリ)に撮らせたものの、パシャラはギャラも払わず遁走してしまった。TV局の上司をコケにし、早めのヴァカンスを取るために仕事を辞めたミシェルは、リリアーヌたちとコルシカ島へ向かい休暇を満喫しようとするが、偶然パシャラがここに来ているのを知り、追跡を始める。〔110分/モノクロ/ヴィスタ〕[投票]
★3猿の歯(1960/仏)青白い肌のある青年…彼は虫歯に悩み、歯科医院へ向かった。だが、ここの歯医者が酷い男だった。麻酔をかけた青年から、歯を全部引っこ抜き、自分のコレクションに加えてしまったのだ。夢うつつで家族を失ったような悲しみにくれる青年を、医者は町外れに捨ててしまう。ところがこの顛末を全て見ていたものがいた。何を隠そう、それは自転車に乗った正義の味方の猿だったのだ!!自転車のベルを軽快に鳴らし、いま猿は復讐に向かう!!……という筋のこの物語ですが、決してギャグではないのです、念のため。〔11分/カラー/スタンダード〕[投票]
★3劇場版“文学少女”(2010/日)類稀な文才を持つ高校生、井上(入野自由)は、ひょんなことから本を愛するがあまり食べてしまう、筋金入りの「文学少女」遠子(花澤香菜)の文藝部に入部させられ、彼女のために毎日作品を提供していた。だが井上には秘密があり、幼時より彼の愛情を独占しようとしてきた病身の美羽(平野綾)が彼を絡め取っていたのだった。井上に心を寄せる少女ななせ(水樹奈々)や親友の芥川(小野大輔)にも美羽は敵意を向け、井上を我が物にしようとする。美羽の傷ついた心を癒せるのは自分だけだと知った井上は、彼女のそばにいると約束し、遠子に退部届けを出すに到った。〔103分/カラー/ヴィスタ〕[投票]
★3屋根の上の赤い女(2007/日)バイト採用になった護摩(山中崇)は会社に初日から遅刻して電話で道を尋ねるが、電話を受けた女子社員・西山(神農幸)の返事が今ひとつ理解できず、案内してもらって会社に辿り着く。早速仕事をやらされる護摩は、西山のアンニュイな雰囲気に惹かれ、不器用なモーションをかけるものの、徹夜仕事でその日は会社に泊まることとなる。翌日西山と自分の朝食を買いにコンビニに出た護摩をよそに、散らばった商品をきっかけに課長(高城ツヨシ)と社員達の間で取っ組み合いの喧嘩が始まる。その原因を作った西山は、帰って来た護摩と一緒に屋根の上に逃げるのだった。〔30分/カラー/ヴィスタ〕[投票]
★3BOX 袴田事件 命とは(2010/日)ボクサーを夢み上京するも、限界から帰郷、静岡の味噌工場で働いていた袴田巌(新井浩文)は、上司の家から金を盗み、その家族全員を刺殺し家宅に放火した容疑で逮捕された。エリートコースを進み若くして裁判官の地位を揺るがぬものにした筈の熊本典道(萩原聖人)は、袴田の事件を任されたことで、今犯行を否認する彼が取調べ中不自然な犯行動機を自白していることに疑問を持つ。しかし警察の仕事の杜撰さ、判事達の頑迷な思い込みにより袴田は死刑確定となる。熊本は自ら判決文に異論を唱える「付言」を書き加えて裁判官を辞し、民間の立場から袴田事件の虚偽を暴いてゆく。高橋伴明監督の社会暗部にスポットを当てる野心作。〔117分/パートカラー/ヴィスタ〕[投票]