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水那岐さんのあらすじ: 点数順

★2天下の快男児 万年太郎(1960/日)ヴィーナス化粧品東京本社に、悪名高い男が九州支社より転勤してくる。万年太郎(高倉健)というその男は、喧嘩っ早く女にはすぐ手を出す野獣のような男だという。義憤に燃えて排斥を誓う皆のなか、モテモテだがプライドの高いOLの若子(山東昭子)は彼に興味を持ち、太郎の後輩増田(今井俊二)とともに駅に迎えにいった。ささやかな歓迎会にあって、日ごろ若子に執拗に言い寄ってくる宣伝課長の村田(大村文武)の嫌味に懲らしめの鉄拳を見舞った太郎に、彼女のハートは奪われてしまった。もっとも、社長の親族であり権力をもつ村田の恨みを買った太郎は、転勤そうそうに窓際社員の巣窟・参事室に配属させられる。だが、彼の評判は一気に好転した。〔118分〕[投票]
★2サスペリア(2019/伊=米)1977年、ベルリンは赤軍派のテロルに晒されていた。そんな中、心理療法士のクレンペラー(ルッツ・エバースドルフ)はマルコス舞踏団に属するパトリシア(クロエ・グレース・モレッツ)の訪問を受ける。彼女の言によれば、舞踏団の主催者たる女性たちは魔女であり、なにかを企んでいるというのだ。同じころ、アメリカから舞踏団の入団試験を受けるべくスージー(ダコタ・ジョンソン)がやってくる。才能を評価され入団を認められた彼女は、新作舞踏劇「民族」のリハーサルに立ち会う。振付師のブラン(ティルダ・スウィントン)の指示を受け、早速始まった舞踏のなか、自ら役を辞した団員の代役に抜擢されたスージーを異常な展開が見舞う。〔152分〕[投票]
★2ランナウェイ・ブルース(2012/米)幼くして両親を失ったジェリー(スティーヴン・ドーフ)とフランク(エミール・ハーシュ)は、固い絆で結びついた兄弟だ。事故によって片足を奪われ働くことのできないジェリーを助けるために、14の頃よりフランクはハーリー(クリス・クリストファーソン)という男の営む中古車店で働き続けた。だが、ある日ジェリーは事故でひとりの少年を轢き殺してしまう。自殺しようとして果たせなかった彼のために、フランクは大金を賭博でつくりともに逃避行に出る。それでも、自分のために青春をなげうとうとする弟に兄は一人で悩みを抱えるなと諭す。振り向けばフランクには昔の恋人アニー(ダコタ・ファニング)がいたが、ある理由が二人の間を隔てていた。〔85分〕[投票]
★2神のゆらぎ(2014/カナダ)新興宗教団体に属する青年エティエンヌ(グザヴィエ・ドラン)は、白血病に蝕まれながらも、敢えて教団の戒律を守り輸血を受ける道を拒んだ。彼の婚約者である看護士ジュリー(マリリン・キャストンゲ)はその潔癖さに心を傷めるが、ある日引き起こされた飛行機事故の唯一の生還者に輸血することを躊躇した。彼女もまた、熱心な信徒であったのだ。時は遡り、麻薬売人であるシモン(ガブリエル・サブーラン)は兄を頼って帰国、キューバへの渡航を世話してもらう。彼が得た航空券の飛行機には、夫婦愛が冷め切った男マーティン(ロバン・オべール)とその妻、不倫相手を得て高跳びを目論むレイモンド(ジュリアン・プーラン)らが同乗していた。〔109分〕[投票]
★2マルガリータで乾杯を!(2014/インド)インドに住むライラ(カルキ・ケクラン)は大学生。障害をものともせぬ若い欲求に生きる娘だ。バンド活動に燃える同級生のニマ(テンジン・ダラ)を愛する彼女は精一杯の思いを作詞にこめるが、彼にフラれてしまい落胆。そんなときライラにニューヨーク留学の話が舞い込んだ。反対する父を母(レーヴァティ)はとりなし、ライラはアメリカに旅立つ。充実した日々のなか、団体活動にいそしむ盲目の娘ハヌム(サヤーニー・グプター)との出会いが彼女を変えていった。初めての酒、iPad、そして女性との愛。自分にバイセクシュアルの素養があったことにとまどうライラは母にそれを告白する。嫌悪を見せながら娘を信じる母は、ある秘密を隠していた。〔100分〕[投票]
★2トマトのしずく(2012/日)美容院の店長さくら(小西真奈美)は、年下の従業員・真(吉沢悠)との結婚を控えてアツアツの関係だが、なぜかそのことを伝えるべき父親の辰夫(石橋蓮司)のことについて頑なに口をつぐんでいた。明るい性格に似ず、父のことを訊くたびに頬を強張らせるさくらには内緒で、真は辰夫のもとに結婚式の案内状を郵送する。真の知らない過去、さくら(田邉歩 / 杉山優奈)は口下手な父(三浦誠己)と彼をフォローする優しい母(中村優子)に囲まれて日々を送っていた。だが、母は病のため若くして倒れ、さくらの愛する自家製のトマトを遺して逝ったのだ。そして父は、母のいない家庭菜園から苗を根こそぎ引き抜くという行動に出た。〔91分〕 [more][投票]
★2ジミーとジョルジュ 心の欠片を探して(2013/仏)第二次大戦に従軍した米先住民のジミー(ベニチオ・デル・トロ)は、帰郷後激しい頭痛などの症状に悩まされていた。彼の母代りの姉ゲイル(ミシェル・スラッシュ)に付き添われて、カンサスの軍病院を訪れた彼の症状を誰も分析できず、先住民の研究に心を砕いていた仏人医師ジョルジュ(マチュー・アマルリック)が招聘された。ここから始まった対話式の分析法により、ジョルジュはジミーに精神疾患がないことを見抜き、彼の幼児期より現在に至る女性遍歴の特異さに目をとめる。そんなジョルジュは恋人マドレーヌ(ジーナ・マッキー)に過去をめぐり責められながらも、いつしかジミーとのあいだに友情をはぐくみ、関係を深めてゆくのだった。〔117分〕[投票]
★2大きな古時計(2005/日)旅行客(藤村ちか)は沖縄のホテルを訪れ、そこで11時5分で止まった柱時計を目にする。元オーナーの爺さん…コウイチは、それが自分の分身のような時計だと語る。若き日のコウイチ(松田悟志)はシェフになる夢を、弟のマサヤ(藤沢大悟)は画家になる夢を抱いていたが、突然の両親の事故死でホテルを継がざるを得なくなる。しかし客は来ず、ふたりが退屈を持て余していた時、闖入してきた初めての客がアヤカ(松本まりか)だった。柱時計は彼女を歓迎するように鳴り、アヤカをはさんで兄弟は夢のような季節を過ごした…。だが彼女はある日去り、画業が思い通りにゆかないマサヤは、東京で絵を学ぶために時計を売り払ってしまった。〔80分/カラー/スタンダード〕[投票]
★2モダンライフ・イズ・ラビッシュ 〜ロンドンの泣き虫ギタリスト〜(2017/英)バンド「ヘッドクリーナー」のギタリストとして売り出し中のリアム(ジョシュ・ホワイトハウス)は、レコード屋でアルバムを物色していたナタリー(フレイア・メイヴァー)にアドバイスしたことから、ロックの結んだ恋仲となった。如何せんアマチュアに毛の生えた程度の知名度しかない「ヘッドクリーナー」のため、ナタリーは自分の夢を捨て会社員となり、リアムを支え続ける。だが、リアムはただのロック馬鹿として成長を見せず、苛立ちを抑えきれないナタリーは別離を決意する。行動の余韻に動き出せない彼女を同僚のエイドリアン(トム・ライリー)は包み込むが、そんなふたりから目をそらし、リアムはブレイクの時を待たず作曲に没入するのだった。〔104分〕[投票]
★2Kiss me or kill me 届かなくても愛してる(2005/日)カメラウーマンのユリ(亜紗美)は気の合わない男・ケンジ(畠山寛)のところから友人・環(若瀬千夏)のところへ逃げてきた。早速ユリはイベント会社の社長・大畑(前田耕陽)を見初め、彼のマンションを訪れる。彼はケンジと違い、自分で料理もこなす出来た男だったが、セックスの時の激しい責めには、ユリはカメラで行為の相手を撮るいつもの習慣をも忘れてしまうのだった。そしてその余韻も冷めないうちに、ユリは環とともに二人組の男のナンパに乗り、自室にひとりを誘う。だが一部始終を隠しカメラと録音テープがとらえていた。それは復縁を迫るケンジの仕業だった。〔70分/カラー/ヴィスタ〕[投票]
★2春なれや(2016/日)ソメイヨシノの木には、60年たてば花咲くことはないという。それでも若いふたりは苗を植えた。永遠というものを信じたくなって…。そして60年。老人ホームを抜け出した老婆(吉行和子)は、あの日苗を植えた母校のある街に来ていた。警察官に職務質問を受けるなか彼をふっきり、老婆は自転車に乗った青年(村上虹郎)に、ソメイヨシノを植えた校庭に連れていってくれと訴えた。あるいはしらけ切った青年を叱咤するかのように、あるいは待つかもしれぬ恐怖に屈しそうになりながら、彼女は校庭を目指す。その期待は満たされるのか。不安に満ちた想いをのせて自転車は坂道を昇る。〔20分〕[投票]
★2嘘つきは恋の始まり(2008/米)孤独な少年時代を送ってきたエヴァン(ウェス・ベントリー)は、自殺者の依頼で遺言を代筆する日々を過ごしていた。ある日、依頼者マシュウの葬式を遠くから見守っていたエヴァンの姿を、マシュウの妹シャーロット(ウィノナ・ライダー)は認め、深い興味を抱く。度外れたモーションをかけてきたシャーロットに辟易するエヴァンではあったが、次第に彼女のペースにはまり、積極的に逢うようになった。仕事を隠し、兄の同窓生であると偽って…。だが、今なお作曲家のアベル(レイ・ロマーノ)からの依頼を請け負っていたエヴァンは、シャーロットに対し脚本家である自分を演じ続けるのだった。〔93分〕[投票]
★2或る終焉(2015/メキシコ=仏)終末期の重病患者を看取る看護師、デヴィッド(ティム・ロス)。彼はジムに通いながら精力的な看護活動を行ない、その合間に投稿サイトに発表された娘ナディア(サラ・サザーランド)の姿を眺める毎日だった。末期エイズ患者だったサラ(レイチェル・ピックアップ)の最期に立ち会ったデヴィッドは、彼女の体を綺麗に拭きあげると、彼なりの踏ん切りをつけて次の患者に取り掛かるのだった。建築家ジョン(マイケル・クリストファー)の担当となった彼は、半身不随のジョンに代わり建築の写真集などの本を買って持参し、信頼を得る。だがその性本能の処理にすら積極的だったデヴィッドは、嫌悪され解雇される。帰郷した彼の脳裏に、苦い思い出がよぎった。〔94分〕[投票]
★2あさってDANCE(2005/日)スエキチ(松田洋昌)は焦っていた。アパートの自室で見ず知らずの女・日比野(黒沢愛)に「ケダモノじみた」行為に及んだというのだ。そして恐るべきことに、祖父より4億5千万円を相続したと聞かされる。全ては昨日の酒で記憶からカッポリ抜け落ちていた。スエキチはその後もアパートに出現する日比野でバッコンバッコンするのだったが、祖父の遺産を預かる立見(緋田康人)には、相続には立派な社会人になる条件つきと釘を刺される。しかし、心では演劇座長の下村(川村亜紀)を思いつつも、ついつい日比野を便利に弄ぶスエキチは「サイテー」の言葉がピッタリと自ら思うのであった。1991年磯村一路作品のリメイク。〔75分/カラー/ヴィスタサイズ〕[投票]
★2サカサマのパテマ(2013/日)マスクと防護服の着用が義務付けられる地下世界。長の娘ではねっかえりのパテマ(藤井ゆきよ )は好奇心から呪われた異世界に侵入しようとし、いつも目付け役のジイ(ふくまつ進紗)を怒らせていた。そんなある日、冒険家のラゴス(加藤将之)についてゆきたい気持ちで下に潜ろうとしたパテマは、足を踏み外し落下してしまう。その頃、専制国家となっていた地上世界に辟易していた生徒エイジ(岡本信彦)は、鉄柵が張り巡らされた危険地帯に少女が掴まり、助けを求める場面に出くわす。そこは少女…パテマにとっては逆さまに重力が働く場所だったのだ。パテマを救ったエイジに、教師たちや君主イザムラ(土師孝也)は危険思想を嗅ぎつけるのだった。〔99分〕[投票]
★2機動戦士ガンダムNT(ナラティブ)(2018/日)宇宙世紀を呪わしい戦禍で覆った一年戦争初期。スペースコロニーを地球に墜落させて核の冬を呼ぶ暴挙「コロニー落とし」を予見し、人々を救った「奇跡の子供たち」が現われた。その3人のうちリタ(松浦愛弓)は実験体として命を奪われ、残されたヨナ(榎木淳弥)を救うべく最後のミシェル(村中知)は巨大組織ルオ商会に身を売り、以後商会の後継者の独りとして裏社会に入る。そして「ラプラス事変」の終結後、思考により人知を超える能力を引き出される2体のガンダムは封印されたが、その謎を解くためにミシェル・ルオはヨナにあるMSの捕獲を命じる。第3のユニコーンガンダム、黄金に輝く「フェネクス」。それには死んだはずのリタが乗っているというのだ。〔90分〕[投票]
★2きみの声をとどけたい(2017/日)湘南の街。むかし祖母(野沢雅子)に教えられた言霊の存在を信じ、いつも胸に抱いている高校生のなぎさ(片平美那)は、幼馴染みのかえで(田中有紀)と夕(飯野美紗子)が反目しあっていることに心を傷めていた。ひねくれて発した言葉で傷つけあって欲しくない…そんな思いを抱きながら街外れの閉店した喫茶店をのぞいたなぎさは、そこがミニFM局と知る。彼女はたわむれにDJの真似事をし、紫音(三森すずこ)という少女にこっぴどく怒られる。そこはかつて紫音の母親が商店街の人々に憩いを提供していた放送局であり、今は寝たきりの母に彼女が語りかける場となっていたのだ。感涙したなぎさは、仲間を誘い紫音の母向けの激励番組を始める。〔94分〕[投票]
★2パパはわるものチャンピオン(2018/日)小学生の祥太(寺田心)は誇らしく思える包容力豊かな父親・大村(棚橋弘至)がいったい何の仕事をしているのか、教えてもらったことがなかった。母親で理容室を営む詩織(木村佳乃)すらも、そのことはいずれ話してあげる、と言葉を濁すのだった。そして不安と期待をない交ぜにした思いから、祥太は父のクルマに便乗してその仕事場に向かい、恐るべき事実を目の当たりにする。大村は卑怯未練な行動でブーイングを受ける悪役プロレスラー、ゴキブリマスクだったのだ。衝撃に打ちひしがれる祥太だったが、ひょんなことからクラス仲間には人気レスラーが彼の父だと誤解されてしまう。一方、プロレスマニアの記者みちこ(仲里依紗)が祥太に接近を始める。〔111分〕 [投票]
★2未来のミライ(2018/日)くんちゃん(上白石萌歌)は遊びたい盛りの男の子。仕事に家事に忙しいお父さん(星野源)やお母さん(麻生久美子)も、ひとたびくんちゃんが泣き声をあげればすぐ飛んできて遊んでくれる。でもそんな毎日は、お母さんが病院から連れてきたひとりの赤ちゃんを前にもろくも崩れ去った。名前は「未来」、くんちゃんの妹になる女の子だ。お母さんたちが世話を焼いてばかりの未来ちゃんをくんちゃんも好きになろうとしたが、何故だか可愛がると怒られるのだ。そんな独りぼっちの彼に、おかしな男の人(吉原光夫)やセーラー服のお姉さん(黒木華)が声をかける。男の人はペット犬のゆっこにどこか似ていて、お姉さんは未来ちゃんの成長した姿だというのだった。〔98分〕[投票]
★2わたしは、幸福(フェリシテ)(2017/仏=ベルギー=独=レバノン)コンゴ、キンシャサの街。フェリシテ(ヴェロ・ツァンダ・ベヤ)はバーで歌うことで生計を立てている女。店の常連の男・タブー(パピ・ムパカ)とは、冷蔵庫が壊れたときも様子を見てもらえる親しい仲だ。そんなフェリシテにとって最も大切な存在、息子のサモ(ガエタン・クラウディア)にある日不運が訪れる。交通事故で左足を骨折してしまったのだ。病院に駆け付けたフェリシテは、医師より手術の必要性を説かれるが、代金を前払いにせねば治療はできないと告げられる。フェリシテは懸命に歌い、またタブーの協力もあって知人たちに治療費を借りさせてもらった。だが、プライドを棄てて人々に頭を下げる彼女の努力も空しく、サモの容態は悪化していった。〔129分〕[投票]