ヴォーヌ・ロマネさんのコメント: 更新順
イン・ドリームス(1998/米) | ニール・ジョーダン監督の日本劇場未公開作品。内容はやや『ザ・セル』と被っているが、こちらは役者の演技と脚本で勝負。だがその狙ったはずの脚本は未整理で分かり辛く、アネット・ベニングの演技はオーバーアクト気味。配役と映像の質の高さは買いたいのだが。 [review] | [投票] | |
ハリー・ポッターと賢者の石(2001/英=米) | 配役や世界観の再現はほぼ完璧だが、内容自体は原作のイメージの補完的作品にしか成り得ておらず、映画単体ではとても「楽しめる」とは云い難い凡庸なる本作。改めて人気原作モノの映画化の難しさが伺える。 [review] | [投票(2)] | |
オーロラの彼方へ(2000/米) | 斬新な設定&秀品な脚本。ヒューマンドラマ、サスペンス、アクション、SF、ファンタジー等、映画が持つ娯楽要素を集約したような贅沢なタイムトラベル娯楽作の誕生だ。 [review] | [投票] | |
アトランティス/失われた帝国(2001/米) | 観てないので点数はつけられませんが、これから書かれる皆さんに一言。皆さん、タイトルを間違ってはいけません。酷似していると指摘されている作品のタイトル名は『“ふしぎ”の海のナディア』であり、“ふしぎ”は平仮名なのです。 | [投票] | |
ミステリー、アラスカ(1999/カナダ=米) | 隠れた秀作。ドラマ部分をしっかりと描き、尚かつ大迫力のホッケーシーンを魅せてくれる展開に大満足。一見、軽そうに見えるエンタテイメント系の作品でありながらも、盛り上げる為の下地の作り方やその爆発のさせ方、幕の閉じ方を心得た演出力はまさに匠の成せる技と言えるだろう。ラッセル・クロウでは『グラディエーター』に並ぶほどの出来映え。久々に発掘の喜びを感じた一作である。 | [投票(1)] | |
スカーフェイス(1983/米) | オリジナルの『暗黒街の顔役』をゴージャスに、且つ薄く引き伸ばした感のあるリメイク作。危険度満点なチェーンソーのシーンや壮絶なラストを魅せてくれたアル・パチーノは素晴らしいの一言だが、音楽が安っぽく感じられる部分が惜しまれる。★3.5 [review] | [投票] | |
ウォーターボーイズ(2001/日) | [ネタバレ?(Y3:N6)] ラストの満足感のおかげで実質よりも高く評価されがちな本作だが、実際は佳作レベル。魚の業者なのか鯱の調教師なのか位置付けも半端な竹中直人もそうだが女優の演技も稚拙そのもの。ギャグも白けるものが多く、各シークエンスどれも粗の見える適当な作り。最後の集団演技のカタルシスが無ければ凡作に終わっただろう。そのラストにしても、前半でタメを作っていればもっと映えたはずなのだが。★3.5 [review] | [投票(29)] | |
ショコラ(2000/米) | 人生が厳しいのは至極当然であり、それをショコラの魅力で乗り越えるあたりにこの映画の面白さが出てくるはずなのだが、それが巧く作品に表れてこなかったのが残念。チョコレートの味が懐疑的に思える部分が致命的である。丁寧な作りだが、やや物足りないのも事実。優等生的な作品。 [review] | [投票(1)] | |
時計じかけのオレンジ(1971/英) | 中高生の頃なら熱狂できそうな映画だが、今みるとさほど大したモノでもない。演出は良いとして脚本に特出したものは観られない。取り合えず、この映画が好きだと言っておけば映画通の仲間入りが出来た気分になれる作品だという事は確かなのだが。 [review] | [投票(6)] | |
アンダーグラウンド(1995/独=仏=ハンガリー) | ユーゴスラビア出身のクストリッツァ監督による、失われた母国を偲んで渾身の力を注いだ衝撃の一本。「昔、あるところに国があった」という台詞は悲しすぎるものがある。ただ、ユーゴ現代史にある程度の見識がないと完全に楽しむ事は出来ない映画であり、内容もパワフルな演出と特異な設定で魅せる系統の作品だろうが、そこにも限界が見えてしまった。中盤のトーンダウンが惜しい。★3.5 [review] | [投票(3)] | |
千と千尋の神隠し(2001/日) | 残念ながら宮崎駿夫は衰えてしまったようだ。不自然、説明不足、物足りない。この映画はこれだけの言葉で評せてしまう。どのエピソードにも過程の描写(掘り下げ)が不足しているため、観ていて違和感を感じるのだ。世界観は魅力だが、ココしか評価できないのは宮崎アニメとして余りにも悲しいものがある。また、千尋や主題歌の魅力も薄い。 [review] | [投票(6)] | |
ホワット・ライズ・ビニース(2000/米) | 邦題は「推定有罪」が相応しかったように思うのは私だけだろうか。★3.5 [review] | [投票] | |
エネミー・オブ・アメリカ(1998/米) | 予定調和で進む前半はともかく、後半の緊迫感はあるにも関わらず話の盛り上がりが今ひとつな展開に閉口。事件の締め方も『トゥルー・ロマンス』を思わせるような新鮮味の薄さ。ただ、映像の色使いだけ良。★2.5 [review] | [投票] | |
ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ(1998/英) | ボタンの掛け違いから生まれる面白さが新鮮。ただ、キャラクタが多すぎて誰がどういう関係なのか把握するのが大変なのでもう少し整理が必要。とは言え、終盤の展開は可笑しくてたまらない。ラストも見せずに止めたのは大正解。 [review] | [投票] | |
シビル・アクション(1998/米) | 嘘のような本当の話が溢れる中で、なかなか好ましく思えるシビアな実話劇。当たり前だが話の骨組みも確りしてるし破綻も無い。物語の閉じ方にもう一工夫あればなお良かったのだが、なかなかの好作品とは言えるだろう。★3.5 [review] | [投票] | |
アンタッチャブル(1987/米) | もっと長尺で撮れば良かったのに・・・と思ってしまう作品の一つ。「やるだけの事はやった」等の限界まで真相を突き詰めたという節の台詞が 劇中ではそうは見えないので生きてこないのである。良い映画だが胸に迫るものは無く二時間枠では些か描ききれない作品のように思う。★3.5 [review] | [投票(6)] | |
レ・ミゼラブル(1998/英=独=米) | さすが原作が名作と言われるだけはある。2時間枠なので急ぎ足な印象は否めないが、それでもシナリオの面白みが殆ど損なわれていないところに感心。また、ジェフリー・ラッシュの偏執的な警官役は見ものである。 [review] | [投票(3)] | |
アメリカン・ヒストリーX(1998/米) | ネオナチ思考である主人公の心の変化を巧く掘り下げて描写出来ていないが為に重い内容が意外に軽く思えてしまう作りになってしまっているのが残念。作品的には水準以上といった程度だがE・ノートンの大熱演は必見だ。★3.5 [review] | [投票] | |
トレインスポッティング(1996/英) | イギーポップのナンバーに乗せて駆け抜けていくようなOPが最高。 全体的に演出が光っており、観ていて素直に楽しめる。物語も“90年代最高の、陽気で悲惨な青春映画”という宣伝文句に嘘偽りなしの出来映え。 信じるのも仲間、助けるのも仲間、裏切るのも仲間だ。 [review] | [投票(1)] | |
ライフ・イズ・ビューティフル(1997/伊) | [ネタバレ?(Y10:N16)] 完璧の寓話。家族を守るため最後の最後まで“希望に繋がる嘘”をつき続けたグイドの姿に感動。そしてそれはラストで実現することになる。 恋して、笑って、生きて・・・・・・人生はこんなにも素晴らしい。 [review] | [投票(14)] |