★3 | 四月物語(1998/日) | 序章のみで終わる映画。光の当て方が実にあざとく松たか子を如何に美しく撮るかに焦点を当てていたことがわかる。ここまで思わせぶりな風景で終わらせるなら映画館シーンなどはいらない。豪華なゲストを長く見せたい気持ちもわかるが、それじゃただの自慰だ。 | [投票(2)] |
★3 | シャンハイ・ヌーン(2000/米) | オーウェン・ウィルソンは主役よりも賑やかしがあっているような気がする。最後の最後までジャッキーへの友情が嘘くさかったのは彼の独特の軽さのせいか。が、それでも実に可愛らしくて憎めない作品だった。相変わらず東よりも西が上と云わんばかりの台詞には閉口するが。 | [投票(2)] |
★3 | スピード2(1997/米) | 一番の疑問はスピード感の乏しいこの作品に何故『スピード2』というタイトルをつけたか。副題の「クルーズ・コントロール」でも良かったと思うのだが。このタイトルさえつけなければ確実に評価は上がっていたはず。並ではあるものの決して悪くはない不遇の娯楽作品。 | [投票(2)] |
★4 | 駅 STATION(1981/日) | いしだあゆみの演技に泣けて泣けて★4。根津甚八の風貌はまさに状況劇場の頃の彼で、もっと何かやってくれると思ったがあれだけなんて。まさに最近の健さんの演技がこの頃の作品で固定されてしまったことが見て取れる。そういう意味での罪は大きい。本来の健さんはもう少し饒舌。 | [投票(5)] |
★3 | 野性の証明(1978/日) | 日本の兵隊って耐えて耐えて耐えまくってそのうち感覚がマヒして耐えることに美学を見出していくのだな。薬師丸は無言の演技が凄かったがしゃべらせると途端に魅力が薄れたのは残念。ハードな設定の割に芯が通っているように感じられず、私にとってラストは滑稽でした。 | [投票] |
★3 | 魔界転生(1981/日) | この監督のこのテの作品って、大風呂敷を広げて収拾つかなくなって消化不良で終る事が多い。たぶん大作(風)には行っちゃいけない人なんだと思うし、作品中からも「作りたくて作った」という気持ちがまるで感じられない。だから最初から割りきって絢爛豪華な内容を目だけで楽しむことに。 | [投票(1)] |
★3 | スーパーマン II 冒険編(1981/米) | ヒーロー物はキャラの個性あってこそ。三悪人の中ではテレンス・スタンプをさしおいてマーサ役のサラ・ダグラスが強烈で圧倒的。まさに氷の目で悩殺され、スーパーマンの命運などどうなってもいいと一瞬思いました。このテは悪人が強いからこそ面白い。 | [投票(5)] |
★4 | ぼくの美しい人だから(1990/米) | 相手の配役はどうでもスーザン・サランドンは絶対。愛というものは枯渇してくるとちょっと強引になっても欲しくなるもの。やむにやまれず行動してしまう女性を彼女は好演していた。それでも大人だもの、周囲に体裁をはかってしまうのも悲しい事実。 | [投票(1)] |
★0 | 東京日和(1997/日) | 本屋で写真集を立ち読みして棚の陰に隠れて涙した。そこには夫婦の愛情がいっぱいつまっていた。数年後、その写真集が映画化されることを知った。あのときの感情を壊されるのがイヤで今だに観ていない。でもいつか観るんだろうな。そしてそのとき何を思うのだろう。 | [投票(3)] |
★3 | ミッション・トゥ・マーズ(2000/米) | 火星というものを表現する場合、赤い砂と乾燥しきった風景を出せば良いらしい。しかし、それを出され異星だと言われてもあまりしっくり来ないのはやはり宇宙に対する憧憬や固定観念があるのかも知れない。火星にタコ型宇宙人がいないとわかってしまう現実もなんか寂しいものだ。 [review] | [投票(1)] |
★3 | 書を捨てよ町へ出よう(1971/日) | この頃は「反体制であること」がステイタスだった。後の寺山の短編実験映画に比べると思い入ればかりが目立ってクオリティはやけに低いが、その思い入れも圧縮されればときに『田園に死す』等の傑作を生むのだから怖い。しかし彼はやはり舞台の人だったと思う。 [review] | [投票(1)] |
★3 | パンダ・コパンダ(1972/日) | 息子なら絶対★5。100%子供向けなので評価するのも憚られるが、最近はこういう「見せてあげたい」アニメがないので仕方なくビデオのお世話になる。そういう意味での功績は計り知れない。それにしてもミミ子ちゃんを一人で留守番させちゃダメじゃん、おばあちゃん。 | [投票(1)] |
★3 | メイフィールドの怪人たち(1989/米) | トム・ハンクスの映画なのに彼がふくよかになったことや「ブルース・ダーン歳とっちゃったなあ」とか犬のアップが気になった作品。はまれば楽しめただろうことはわかる。私はちょっとはずれただけだ。しかし、それ以来この作品は再見していない。 | [投票] |
★4 | ラスト・ワルツ(1978/米) | 作為的なドキュメンタリー。どんなドキュメンタリーだって編集が入り、主観が入る時点で「作品」となり得るが、この映画は出演者の存在感で既に「作品」となっていた。ザ・バンドのLPは買って5年経ってから聴きまくった。彼らの良さがわかると共に自分の成長を実感できて嬉しかった。 | [投票(3)] |
★4 | 鉄道員〈ぽっぽや〉(1999/日) | テーマ曲が不自然に良くて違和感。原作から比較すると駅長があまりに男らしくカッコいいことに違和感。広末キャスティングに違和感。大作であることに違和感。と、違和感ありまくりだったがまんまと騙されて泣けた。だって健さんだもん。本来は小品として作られるべき映画だった。 | [投票(1)] |
★3 | エドtv(1999/米) | あちらはファンタジーでこちらは現実。あちらは傍観者だったがこちらは自分に置きかえる事ができた。私だったら一日でノイローゼ。もしくは放送禁止用語連発で兆発。何故このタイミングで公開したのだろう。なかなか良く出来ているだけに残念。要はタイミングは大事と言う事。 | [投票] |
★3 | ダイナソー(2000/米) | ディズニー流「全編CG」は既に『トイ・ストーリー』で体験済みだが、あちらがおもちゃの質感をCGで巧く表現し必然とさせていたのに比べ、こちらはアニメにしたほうが良かったのでは。スペクタクル・アニメは最近のディズニーのお家芸なのに何故CGを選択したのか疑問。 | [投票] |
★3 | ターザン(1999/米) | 現代ディズニーアニメの感心する部分はCG挿入の仕方。これ見よがしな部分が少なく実にさりげない。このテの有名な物語は展開をいかに盛り上げるかに掛かっているのだが、今回の作品は巧く仕上げた。それにしてもかつて10割打者だったディズニーアニメが3割程度になってしまっているのは寂しい限り。 | [投票] |
★4 | ギルバート・グレイプ(1993/米) | 町の全ての人が知り合いのような、大きな事件が起こるはずもない小さな町のほんの小さな出来事。ある意味衝撃的な結末だが同時に彼らを解き放つきっかけになるであろうことは哀しい現実。でも、飛びたくても飛べないことと、飛べるけど飛ばないことは違う。 | [投票(10)] |
★3 | フック(1991/米) | 子供映画なので彼らが楽しめればそれで★5。しかし私は大人なのでアラを探してしまい、非常にイヤな気分になる。台詞のひとつひとつが子供にわかりやすく、好感が持てる。ただ永遠の子供であるはずのピーターが大人になってしまった事自体に制作側の大人への色目が見て取れて減点。 | [投票(3)] |