sawa:38さんのコメント: 更新順
殴り込み艦隊(1960/日) | まさしく「戦争映画」なのではあるが、何かを訴えるでもなく、何かを魅せる訳でもない。涙も笑いも本作にはない。しかし、ただの艦上日記か青年の成長記だとしたら、やはり「この時代の平凡な青春」は残酷過ぎる。高倉健出演54作目の作品。 | [投票] | |
南太平洋波高し(1962/日) | 基地指令の田崎潤、指令付きの中山昭二。こんな顔ぶれを見ていると米軍はもとよりどんな怪獣や宇宙人の侵略でも撃退出来てしまうんじゃないかと錯覚してしまう。高倉健が操艦する海底軍艦、鶴田浩二の操縦するホーク1号・・無敵だ。 | [投票] | |
グーニーズ(1985/米) | 22年振りに再見すると面白さが色褪せていない事に驚く。そして、金目当ての子供達・移民・病気・いじめ・・そして顔の崩れた哀しき「怪物」といった設定のリアルさにもう一度驚く。さらにそれを全部コメディで乗り切るパワーには言葉がない。 | [投票(1)] | |
獄門島(1977/日) | 人物を限定しストーリーを凝縮したわりには、前作『悪魔の手毬唄』で描かれた狂おしい程の性が不在だった。薄っぺらいトリックに作品が振り回され、描くべき人物像を描き切れなかったから、とってつけたようなラストの種明かしの「宿命」も琴線には届かない。 [review] | [投票] | |
悪魔の手毬唄(1977/日) | 横溝正史の特徴であり映画化するに際しての最大の弱点でもあろう複雑に絡まる多数の登場人物名を台詞で説明するもどかしさ。「映画」としての破綻が目前に迫る中、市川崑はスリム化を狙い、上手にまとめあげた。実に巧いと思う。 [review] | [投票(4)] | |
イーオン・フラックス(2005/米) | 映画ファンとしても、ボンデージスーツフェチとしても萌えきらない。SF映画に突っ込み入れるのは野暮だけど、ここまでやってセクシーショットを演出しきれない監督さんもまた野暮・・。 | [投票] | |
大奥(2006/日) | 歴史上名高い政変劇を純愛モノとして描いたが故、「大奥物」としては異色作になる。だがやはりココは昼ドラのこってりとした脚色で仕上げるべきだったんじゃないだろうか?フジテレビに正統派は誰も期待していないと思うのだが・・ [review] | [投票(2)] | |
戦国無頼(1952/日) | 男ですら惚れ込んでしまうような好漢の役を演ずる三船敏郎。この設定ではいささか三船敏郎が勿体無い気がする。脚本は冒頭から疾走感充分で無駄は無いが粗は目立つ。しかし娯楽作品としてはすこぶる面白い。 | [投票] | |
大奥絵巻(1968/日) | やや駆け足の感はあるが、ドロドロの大奥の中に生きる三姉妹のドラマは圧巻。佐久間良子はただ綺麗なだけの女優ではないことを今更ながら知り、淡島千景のネームバリューが実力の上のものだと知る。 | [投票] | |
極道の妻たち(1986/日) | 極道の妻という存在に着眼し、その存在故のドラマづくりは映画史に新たなページを開拓した功績は大きい。しかしそれも岩下志麻の役作りがあったればこそ。岩下志麻の他には見所が無いということが哀しくもある。 | [投票] | |
続 大奥(秘)物語(1967/日) | 政権交代という波に翻弄され、栄華から幽閉という理不尽な人生を余儀なくされる女を小川知子が好演。「おんなのドラマ」ではあるが、実は成人映画の衣を纏った「反体制ドラマ」でもある。70年安保という時代性か・・ | [投票] | |
博奕打ち(1967/日) | ラスト30分、次々と仕掛けられる理不尽な現実。侠客モノの定番とはいえ、この脚本の面白さは鉄板であろう。悪役側が必ずしも極悪でなく身内に非がある点など、後の『総長賭博』『外伝』に繋がっていく脱大衆娯楽の先陣を担っている。 | [投票] | |
男はソレを我慢できない(2006/日) | スタッフが楽しみながら創ったんだろうとだけは推測できる「映画みたい」なモノ。本作を貶めるにはどれほどのボキャブラリーがあっても足りることはない。 | [投票(1)] | |
霧の子午線(1996/日) | 両手を高く掲げたかと思うと、地の底から湧き上がるような咆哮する。これが哀しみの演出らしい。岩下志麻にこういう演技指導をする監督っていったい・・ [review] | [投票(1)] | |
消えた中隊(1955/日) | 戦争の非条理さを訴えながらも、悪と善を明確にして娯楽性を付加し、さらにサスペンス色を持たせている。脚本は面白くコンパクトながら二人の男の葛藤を細かく描きだしている。 [review] | [投票] | |
日露戦争勝利の秘史 敵中横断三百里(1957/日) | 無駄のない脚本は物語が佳境に入る前段階でも面白く、『七人の侍』の前半部で魅せた脚本の力を感じる。後半は活劇の見せ場であるが、ユーモアを排除した『隠し砦の三悪人』の如きでやや不満が残る。黒澤明自身が演出したならと贅沢な空想が膨らむ。 | [投票(1)] | |
クラッシュ(1996/カナダ) | 心の奥隅にある衝動。 [review] | [投票(1)] | |
レッツゴー!若大将(1967/日) | 知らず知らずに二股三股をかけてしまうのが若大将の罪なところだ。だが本作の若大将は明らかに澄ちゃんと中華娘に意図的に二股をかけていた。男としてリアリティありだが、恋に貪欲な若大将っていったい・・ [review] | [投票] | |
野獣暁に死す(1968/伊) | 『荒野の七人』を撮り直したかったマカロニが、本家から仲代達矢を招く。このスパイラルが楽しいし、仲代の熱い芝居も違和感なく楽しい。中華風BGMが気になるのが欠点か。 | [投票] | |
極道の妻たち 三代目姐(1989/日) | 前作と打って変わって画面が引締まるのは成田三樹夫の登場だからか。三田佳子もおんなと姐さんを演じ分けており、熟し加減も絶頂じゃなかろうか。私的には彼女でのシリーズ化も考慮して欲しかった。 | [投票(1)] |