★4 | 目撃(1997/米) | いいや、私も目撃した。イースドウッドが元気爺で健在だというのを。それに反してイーストウッドがセックスを見る側に回ったのを。その矛盾の矛先が格好いいが絵が下手といえば下手な父親に向かったのを。イーストウッドの皺がセクシーに見えるといった嬉しい錯覚が生じた良い映画でした。マジで。 [review] | [投票] |
★3 | 極道の妻たち(1986/日) | 知ってた?読み方は「ごくどうのおんなたち」だぜ。「ゴクツマ」って言ってる奴らをレッツ殲滅!今更「ゴクオンナ」を適当にスパムメールで広めよう!…で、内容というと意外と面白かった。 [review] | [投票] |
★5 | 愛の嵐(1973/伊) | 回想シーンの絶対量が少ない。だが、それが二人の表層の主従関係、ハーケンクロイツの下にある絶対的な愛の凄みを味わい深くし、ただただ圧倒される効果を施している。戦争の功罪を男女で立証してこようとする心意気は恋愛そのものに対する賛歌ではなかろうか。 [review] | [投票] |
★5 | 伊豆の踊子(1933/日) | 音がないと言うことが、これほどまでに作品と役者達の演技にプラスに働きまくるとは。何が起きているのか、何が心にうごめいているのか、その普段見える所と見えぬ所までを映像で表現していく姿勢は映画の基本中の基本でありながら、一番難しい技術であり、魂。それが鎮座している映画にいる田中絹代の表情にご注目あれ。 [review] | [投票] |
★4 | スミス夫妻(1941/米) | 喧嘩するほど仲がよいとはよく言ったもんだ、を実感できる反面、愛に二の足を踏んでいる人が見てしまうと暴発してしまう大惨事が伴う良い映画です。「ノロケるアホに見るアホ、同じアホなら恋せにゃ損損♪」って感じは多分永遠に好きだなぁ。 [review] | [投票] |
★3 | I am Sam アイ・アム・サム(2001/米) | 奇をてらったカメラワークと内容とのギャップというべき、それを不安な感情の現れ揺らぎだとすると、挿入歌のビートルズづくしはどう見たらいいのだろうかと考え込んでしまうぐらいに、ややしんどくなるとビートルズ頼みの制作者の脳に特大の疑問符を送付。話は良いんだけどね、話は。中途半端に。 [review] | [投票(2)] |
★5 | 原色パリ図鑑(1997/仏) | 凄く面白い藁しべ長者ver.フランス。単に成り上がりの男の話だと思わせておきながら、笑い有り、社会風刺有り、そしてラブロマンスを含めた全てを愛の真理で心包み込んでくれる。宗教を軸に展開される原色のパリを堪能してください。(ちなみにホロリ泣きました。躊躇無く「…愛って素敵」と、つぶやいてしまう映画ランクAAA+献上。) [review] | [投票] |
★3 | ハリー・ポッターと秘密の部屋(2002/米) | こうなりゃ褒めるしかない!ハリーポッター映画は良い映画です!日常に氾濫する情報を消費するのに忙しすぎて、やもえず想像を止めた読者の、完全な答えが欲しい欲望に蝕まれた体に染み渡る良い映画です!素晴らしい老婆心の持ち主が作った良い映画です! [review] | [投票(2)] |
★3 | ロビン・フッド(1991/米) | おおざっぱりしたラストは納得いかない。果たしてケビンコスナーは何を守るヒーローを演じたのだろうか。農民?国?懐?それとも髪の毛?まったりした内容にふっさりしたケヴィンコストナーの髪の毛が全てを物語った非情に分かりやすいもっさりした映画。 [review] | [投票] |
★5 | スミス都へ行く(1939/米) | 一生懸命に頑張っている人間に対して嘲罵をすればするほどに、自分の小ささを知るのだろう。スミスの情熱と演説は、大衆の寂れた鉄を溶かし精神を叩き鍛えている。おもわず涙腺が共鳴し涙がこぼれた。 [review] | [投票(6)] |
★4 | 我が家の楽園(1938/米) | 驚愕…。あまりにも楽天すぎるジジイが小憎らしく思えてしまう自分の内面に、リズム感に欠けた音痴な非人間的現代社会の暗部を照らされているようだった。隣の元気な芝生に嫉妬するかしないかを確かめるリトマス試験紙なのかもしれないと思うと、とてもキュートな映画だと思う。 [review] | [投票] |
★4 | 米(1957/日) | 不幸話を笑い飛ばしてしまう根性がまだ芽吹かない、不毛で荒れて疲れ果てた体を支えに一所懸命に生きる人間の生活営みの描写が心に染みいる。不幸の連鎖の中にも人間としての方向性を必死に確保する人々の顔が活き活きとしていたのを見逃すことはまずできない。 [review] | [投票(2)] |
★5 | クローネンバーグの デッドゾーン(1983/米) | 5年間の長い沈黙の反面、周囲は流動的であった。彼の目覚めは胸糞悪い目覚めから始まり、安らかな充足感漂う笑みが彼に覆い被さる。人に与えられたあまりにも残酷な天命をスティーブンキングが詩にし、クローネンバーグが画にし、ウォーケンが全てを具現化した素晴らしい“繋がりが深い”作品。 [review] | [投票(3)] |
★5 | 泥の河(1981/日) | 芯まで濁った川の上澄み液に踏みつぶされている最下層の泥の沈殿物が下流下流へと力で押されて大海原に廃棄されていくさまを子供を通して描かれると、何故にこうも無力さを感じるのであろうか。スクリーンに対して絶対的服従を強いられてしまう恐ろしい闇から突出した映画である。 [review] | [投票(3)] |
★2 | バイオハザード(2002/英=独=米) | テレビゲームをしないから見る前も見てる最中も見終えてからも興奮もしない。ただミラ・ジョヴォヴィッチの肉体、美貌に興奮するのは避けては通れない…がしかし、まだまだ話の内容に興奮するほど私の前頭葉は退化していない。ゲーム脳所持者専用映画。 [review] | [投票(3)] |
★2 | 暗殺者の家(1934/英) | サイレント映画時代にヒッチコックが得たはずの「映像で語る」ことを使い忘れている。映像とオリジナリティ溢れる物語性で回避できなかった結末に表現力の乏しさを感じて『知りすぎていた男』を作ったんだと思う。これはヒッチコックの汚点だろう。 [review] | [投票(1)] |
★3 | 夢(1990/日) | 黒澤明の脳内にある書店の在庫一斉処分セールor寿命間近のリアル閉店セール、または税金対策のための映画制作の申し子な位置づけで見てしまうのも当然と言えば当然であり、才能&商才の枯渇を説明過剰で証明してくる映画ほど見ていて辛いものはない。 [review] | [投票(5)] |
★5 | 駅前旅館(1958/日) | 怒濤の大量の物量の量量量で修学旅行生から漲る若さに裏打ちされたはしゃぎっぷりにはしゃぐ旅館に巣くう効率主義の顧客無視化が顕在化され始める時代を森繁&堺+脇役陣の演技、豊田四郎の才能開眼で高尚な社会派コメディにきっちり昇華。非常に密度の高い納得の109分。 [review] | [投票(2)] |
★3 | アンブレイカブル(2000/米) | ホリプロスカウトキャラバンを映画化したのかと思うぐらいの出来に感動し、国民的美少女ならぬ国民的健康優良児に俺も選ばれたいと思わせてくれた。だが「その際は出来れば鳥山明の画風で」を想起させるアメコミの画風の単調さに辟易。 [review] | [投票(1)] |
★2 | パニック・ルーム(2002/米) | もう昔の事のように思える、アノ中山美穂主演のドラマ『ホーム&アウェイ』と類似するイライラさ。鑑賞中、簡単に助かる方法がポンポンと頭に湧き出てきてしまい、せっかち体質な私には全く合わなかった。ぶっちゃけ『ホームアローン』に陰毛が生えた程度と断罪してしまう。 [review] | [投票(1)] |