★4 | 殺人の追憶(2003/韓国) | 隣国では、こんな杜撰な捜査をしていたのだろうか?と失笑モノの出だしだが、
これが本当だったら冤罪多数・白痴差別なわけで、ある意味空恐ろしくなった。
言動を抑圧する感情的な暴力の社会に、理性という知の風が吹き、やがて洗練はされてるものの閉じたPCの世界に移行していく時代の変化も表現してて、面白い。 | [投票(1)] |
★4 | 鬼畜(1977/日) | 父と母は両親である前に、男と女であり情念の人だった。光り輝く太陽の生贄とされた少年は、親を裏切ることができない。子供はまず親を信頼する。そしてその愛は次第に、自己に向うという。まだ自己愛を知らない少年は、大人たちの矛盾に敵意を示さず、つぶらな瞳を社会にただ投げかける。 | [投票(1)] |
★4 | 独立少年合唱団(2000/日) | 希望と絶望がコインの表と裏のようにクルクル回る。あの時代を知っている者たちが、
少年物語を通して、プロパガンダしているのかと訝ったが、変声期前の透き通る声は、夢と現(うつつ)の端境期を象徴しているよう。ああ。アホみたいに練習したね。そんな時を思い出させてくれたりも。 | [投票(1)] |
★4 | 花とアリス(2004/日) | どーしても好きだと思える人がいて、相手にたじろがれる程ストレートに追っかけて、好きにはなれないけど、嫌いにもなれないなんて、わけわかんない慰めをかけられた経験あったとしたら……泣けます。名づけて猪突盲進恋愛映画って感じ? | [投票(1)] |
★4 | ハリウッド★ホンコン(2001/仏=香港=日) | ブラック・ユーモア。香港らしい原色ケバケバ雑貨。可愛い娼婦。美味しそうな焼き豚。お茶目な太っちょ親子。樹に吊るされたブランコ・・・エトセトラエトセトラが好みのアイテムでして、こういうモンに雰囲気で呑まれちゃったり、ハートを刺激されたり。 [review] | [投票(1)] |
★4 | パパってなに?(1997/仏=露) | 子供が考えることができる世界は、狭い。だから、大人の理不尽さが耐えられないくらいツライ時もある。でもいつまでもひきづってはいられない。大人の世界を生き抜く為に、理不尽と矛盾の大海原に、勇気をもって飛びこもう。 | [投票(1)] |
★4 | アレックス(2002/仏) | レイプシーンが凄いというので、どんな嫌悪感を生じさせるかと思ったが、
とても愛にあふれる映画でホッとした。クラブで踊るシーン、地下鉄でのセックスに対する四方山話、透明なシャワーカーテン越しのキス、スクリンプラーが回る芝生での読書などモロ好み。(岡崎京子の漫画に少し似てるかも…) | [投票(1)] |
★4 | 夜を賭けて(2002/日=韓国) | イジメラレタ側ってのは、つくづくスゴイと思った。在日の〈負〉のパワーは、金がないから映画が作れないという映画業界の現実さえも覆してしまうのだから。劣等感の強い私のような人間は、〈負〉にシンクロし、エネルギーに瞠目する。 | [投票(1)] |
★4 | ミリオンダラー・ホテル(2000/独=米) | 頭の中の世界が真の〈自我〉だとしたら、それを言語化することは難しい。人に伝えることは、その中のちっぽけな塊に過ぎず、技術だっている。そのもどかしさに圧し潰され、薄い皮膜のような違和感を抱えている人間を、どうして否定できようか?(反語) | [投票(1)] |
★4 | 破戒(1962/日) | 小説を読んだのは、確か19歳の時の暑い夏の昼下がり。窓の外には、青い空にぽっかり入道雲が浮かんでいた。なのにひどく悲しくなって泣いたのを覚えている。部落出身というだけで、何故、生徒に謝らないといけないのか、未だにわからない。 | [投票(1)] |
★4 | 絞死刑(1968/日) | 罪悪感もなしに人を殺してしまう少年。愛されたい人間ばかりの世の中だが、〈愛す〉と能動的になった瞬間、罪の意識を持つのだろうか? こんなにも少年犯罪が多発する今って、それほど大切な存在がいない時代なのかもしれない。 | [投票(1)] |
★4 | 3−4X10月(1990/日) | バッファローのギャロなんて本当はダメじゃないと思う。柳ユーレイに比べれば…。ユーレイのダメさ加減には目を見張る物があって、でも味があるからつい中毒になるね。神代監督の『インモラル・淫らな関係』もユーレイ主演。こちらもダメ好きにお薦めよん。 | [投票(1)] |
★4 | ディスタンス(2001/日) | 柄谷行人曰く(たぶんマルクスからの引用)「宗教は幻想だけど、ある一部の人にとっては必要で、それは麻薬のようなもんだ」だそうである。
宗教を恋愛に置き換える方が、しっくりくるんだけどね。同じようなモンか。 | [投票(1)] |
★4 | デリカテッセン(1991/仏) | 私の好きなもの。シャボン玉、少年、チェロ、屋上、流れる水、男と女、サーカス、ピエロ、ブーメラン、廃虚、地底人、かわいい下着、階段、ベッドのスプリング、ペンキ、モノクロテレビ。まさにコラージュ・シャシン(映画)。 | [投票(1)] |
★4 | オープン・ユア・アイズ(1997/仏=スペイン) | アレハンドロ・アメナバールって、蝶の舌では、音楽担当してる。
この人って、一体何者? +1点は、ペネロペちゃんに、おまけ。
個人的に好みの女優さんですわ。 | [投票(1)] |
★4 | この森で、天使はバスを降りた(1996/米) | 見終わった後、中上健次の鳳仙花を思い出してしまった。
こちらも強くてたくましい母のハナシ・・・。レビューは自立する女性に
ついて書いてみました。 [review] | [投票(1)] |
★4 | キカ(1993/スペイン) | スペイン映画って、あんまり見たことないけど変じゃありません?『オール・アバウト・マイ・マザー』とか。あっ、確認したら同じ監督だ。監督が変だったんだ。ずーとスペイン映画が変だと思ってました。 | [投票(1)] |
★4 | タイタンズを忘れない(2000/米) | 良い映画だと思う。けど難点を言えば、どうしてアメリカ人って勝つことに
こだわるんだろう? 多民族国家って勝つ目標がないとやっぱりまとまらないモンなのでしょーか?(テロ以後に見たため、こんな見方になってしまった)
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★4 | 愛の新世界(1994/日) | クドカンファンは必見でしょう。当時の鈴木砂羽は、本当にキレイ。
アラーキーの写真もよし。 | [投票(1)] |
★4 | ドリームガールズ(2006/米) | 小さなことが 大きな光になっていくような よれよれの幸せを追いかける もうニ度と 貝の中に閉じこもる ことはしたくないから ナナメの風の中 まっすぐに君を見る 現は見つつ夢から覚めず 目と目で通じあえた時を 信じたい
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