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[コメント] 人生劇場 飛車角(1963/日)
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★4沢島忠演出は状況の客観描写以上に、引き受けた運命に身を焼かれる哀切性表現を重んじ、季節描写を重ねて時の無常さを感じさせる。月形龍之介の剛毅、佐久間良子の幸薄さは絶品。鶴田浩二高倉健の始末のつけ方で−1。 (ジェリー)[投票(1)]
★4佐久間良子は幾ら絶叫芝居をしても爽やかさが微妙に残りベトつかず、この余裕が全編を支えている。お千代坊の本間千代子は本作から芸名を貰った訳ではない。これ以前に出演作があるからである。 [review] (寒山拾得)[投票(2)]
★4紛れも無く仁侠映画の萌芽であると認められるのだが、しかし確かに文芸映画の残り香も強い。尾崎士郎をモデルとする青成瓢吉−梅宮辰夫を中途半端に残しているからか。 [review] (ゑぎ)[投票(3)]
★4沢島の演出は旧態な小刻みなカット繋ぎの感情発露と長廻しの愁嘆場を錯綜させ緩急自在であり、任侠マターに準ずる男優陣の安定より佐久間良子のジャンル不定さも又好ましい。殺陣の見せ場は案外少ないが充分に黎明期の佳篇。 (けにろん)[投票(2)]
★4月形龍之介は言うに及ばず。鶴田浩二佐久間良子二人の堂々の演技。若い高倉健のハツラツとした演技。梅宮辰夫も若いなぁ!十分見応えのある力作。 (KEI)[投票]
★3任侠物に見えて、実はメロドラマ。鶴田×佐久間×高倉の三角関係に、男の義理や仁義が絡み合って盛り上がる、盛り上がる。この頃の佐久間良子は、本当に綺麗だなぁ。そら、取り合うわ。高倉健は、今と違ってアクティブな演技で、ちょっとビックリ。月形龍之介が、さすがの格好良さ。['06.8.21浅草名画座] (直人)[投票(1)]
★5後の東映的任侠形式は未だ無い。故に鶴田は女を想って身をよじり、高倉は女に懇願し押し倒す。そこには様式美が確立される以前のリアルな「人間」が描かれる。東映の功罪の始まりでもあるが、ここでは「功」のみを賞賛すべき。 (sawa:38)[投票(3)]
★3社会の失いかけた侠気の残滓を月形・吉良常に見る想い。しょぼくれた爺さんがときおり見せる鋭い眼光と逸らさぬ弁舌に。 (G31)[投票(2)]
★3剣戟映画のイメージを色濃く留めた東映任侠映画の元祖的存在であるが、そういう資料的価値を越えた魅力を充分に備えている。ロケ、セットシーンともに気合の入った映像美を満喫。ただ、メロドラマですよコレ。 (町田)[投票(2)]