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[コメント] マッハ!!!!!!!!(2003/タイ)

腐れ外道を殴る快感指数を上げろ!!
torinoshield

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







冒頭部分の純真な田舎の人々。仏像が死ぬほど大事で皆、貧乏。タイの人が撮ってるからこれが事実なのかと言うとこれがこの後出てくる「バンコクの闇の世界」との対比の為の演出だった。

おかげで(?)最初に都会の人間の典型として出てくるジョージとムエの第一印象は最悪。これを後の秘められた物語で挽回する予定だったとしてもそれが中盤以降だからそこまでが全然感情移入出来ない。しかもその頃になると話よりアクションが圧倒してて人の話聞いてない状態ってやつだ。

残念だったのは他にもある。こういう映画の敵役は圧倒的な悪者でないといけない。ムエに感情移入していないのに姉が死んだところで怒りのボルテージは上がらない。ジョージも敵が全滅してから死んじゃうし。そういうわけで敵を倒すにはもっと爽快感が欲しいのだ。

ティンにやられた腹いせに連中がバイクで村の畑をゴウゴウ走り回って村の大木に火をつけちゃう。それを消そうとしたばあちゃん(ティンにお金を渡したばあちゃん)が大火傷を負うとかさ。そうなることで「ティン!殺しちまえ!」となるわけだ。

人間の本能として復讐心ってのは誰でもある。これはそこら辺を利用しそこなってしまった感がある。であるのであくまで「映画の中での戦い」という感情から抜け切れない(抜けて観ようと思ってるのに)。

確かにこの映画でアクション以外をうんぬんするのはどうかと思ったがアクションをもっと輝かせる為にはそれ以外の要素も重要だと思うのだな。同じ一撃でも「あー綺麗に入ったな」と「ざまーみろ!」じゃ後者のほうが断然面白いのだ。

(評価:★4)

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