[コメント] ぼくのエリ 200歳の少女(2008/スウェーデン)
詩的で面白いヴァンパイア映画だ。最初から最後まで緊張感が途切れない。ただし、近年まれに見るほどの最低最悪な邦題には物申す
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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何が問題かというと、「少女」ではないんだよな。それが具体的に描かれているのが、エリの着替えシーン。明らかに去勢された跡がある。要するにエリは男女どちらでもない存在として描かれている。それが物語中のエリというキャラ、オスカーとの関係に深みを生むわけだ。
ところがこのシーン、どうやら日本語版プリントではボカシが入っているらしい(私は英語版プリントを観たので無修正のままだった)。これでは本当の設定をほとんどの観客が理解できないと思う。ましてや邦題に「少女」と付いている。穿った見方をすれば配給会社が積極的に作品内容の改竄を行ったともとれる(流石にそれはないと思いたい・・・)。
意図的かどうかはともかく作品内容に誤解を招きかねないような宣伝、興行姿勢を一映画ファンとして見過ごすことはできない。今後の映画配給にも影響が出る可能性がある。ソフト化された際にはタイトルを変えるか、ボカシを元に戻すべきだと思う。
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