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[コメント] やくざの墓場 くちなしの花(1976/日)
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★2渡哲也の存在感は表彰ものだが、実録に任侠を混ぜたような居心地の悪さが切ない。このジャンルの映画があてどなく彷徨を始める予感がする。同時に、里程標を失った時代のやるせなさと濃い煮詰まり感が立ちのぼる。 (ジェリー)[投票]
★3この映画、大阪の警察が舞台であることは確かだが、大阪府警とは出ない。警察署もどこか特定できないように作ってある。本作では渡哲也が刑事。義兄弟になるヤクザに梅宮辰夫。警察側では大島渚が本部長役で、けっこう科白有り。 [review] (ゑぎ)[投票]
★4ガッツリ芝居してる大島渚なんて他では見られないのでえらい新鮮。ムスッとして座ってるだけでも異様な存在感がある。梅宮はおいしい役柄で見せ場も多く、渡も後半になるにつれ『仁義の墓場』を彷彿とさせる退廃オーラが滲み出てくるのが堪らない。 (太陽と戦慄)[投票]
★4もはややくざも警官も見分けがつかなくなるぐらいに混沌とした世界観で、だからこそ渡哲也らの通す仁義が光る。 (赤い戦車)[投票]
★3義兄弟の盃を交わすまで、黒岩(渡哲也)の人物像が掴みにくく乗りきれなかったのが惜しい。 [review] (3WA.C)[投票]
★5「せんずり兄弟」、名フレーズだよね。 [review] (バーンズ)[投票]
★4官僚組織のシステマティックな悪がすべてを牛耳る汚辱の世界。脚本家・監督ら、戦争で死に損なった世代の「戦い」への郷愁は無惨な結末を…。ちなみにくちなしの花は白く、香り高い。 ()[投票]
★3実話の醍醐味が肝である「実録路線」において、敢えてフィクションで話を紡ごうとするのであれば、これくらい針が振り切れている方が方法論としては正しい気がします。生半可なフィクションじゃ事実にはそうそう勝てない。 [review] (Myurakz)[投票]
★4この年『愛のコリーダ』で性器大アップにチャレンジした大島渚が府警本部長役で演説し、昭和五十一年度・文化庁芸術祭参加作品として出品された本作。冗談にしてはあまりに洒落がきつい。途中の「くちなしの花」のプロモビデオも苦笑いでした。 (sawa:38)[投票]
★4ポリシーありそうで実は結構流される主人公がヨレヨレに疲れ切り団地の部屋の万年床にぶっ倒れる遣り切れ無さに激しく涙する。遠くハリー・キャラハンから大門に至る思いが錯綜し堪らん感慨があった。加えて梅宮の煌めく男っぷり。 (けにろん)[投票(2)]
★4男がサングラスをかける意味を知れ。そこから先は言わぬが花。・・・とか言いつつ [review] (G31)[投票(2)]
★4佐藤慶のオマケ?大島渚の大根ぶりに興を削がれなくもないが深作笠原共闘作品としてはまずまずの出来。二つの「岩」の間にひっそり咲いた「くちなしの花」梶芽衣子さんは今回も絶品の美しさ。 [review] (町田)[投票(6)]
★4女と男。男と男。人を信じるということは純粋な心の問題であるはずなのに、結局行為でしか示すことができないという事実。そこには常に悲劇がつきまとう。渡哲也梶芽衣子梅宮辰夫。三人とも素敵、そして悲しい。 (ぽんしゅう)[投票]