[コメント] ショーシャンクの空に(1994/米)
灰色の刑務所に囲まれても、ひとり青空が見えていた主人公。「海はどんなに青いんだろう」たったそれだけの、ひとかけらの期待でも人は生きる勇気を得る。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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■■■■■注意:『海の上のピアニスト』のネタバレがあります■■■■■
主人公が、映画にありがちな不屈のヒーローじゃなくて、刑務所に入るまでは、むしろセリフのないエキストラみたいな脇役人生だったんだろうな…と思から余計にグッとくる。
仕事しか出来ず、その仕事にも生きがいを感じているわけでもなく、奥さんの気持ちにちゃんと向き合いもせず、独り言みたいな人生を生きてきた会計士が生まれ変わり、生きる喜びで輝いていく。この映画は、どんな人でも変わることができる、と観客にエールを送っていると思う。『クリスマス・キャロル』が大好きだから、こういうメッセージにはもうボロボロ泣けてくる。
多分『海の上のピアニスト』の主人公は、この映画のラストで首をつって死のうと思ったレッドと同じ心境だったと思う。でも、バスに乗ってフラッと遠くに行くだけで、いきづまった自分の中の世界がすごく広がっていくものだと思う。自分の見たことのない世界がまだまだ沢山あるってだけで、逆にレッドは生きていく希望を感じてる。1900も、列車に乗って遠い場所へ旅立てば、きっと海の上と同じ平穏が得られる場所にいつか出逢えたのになぁ…。最近、友達に似たような事があっただけに、余計そう思う。
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