[コメント] 千と千尋の神隠し(2001/日)
映画を見終った人むけのレビューです。
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子供たちが「こわーい、こわーい」と、号泣する中で鑑賞、と言うなかなかスリリングな体験でした。 子どもって、ほんとに恐いシーンではなくて、そのあとの、ほっとするシーンでもさめざめと泣くんですね。 面白い発見でした。 地方の子供たちよりも、東京の子供たちの方が、泣き出すのも、ほっとする時期もずっと遅かったので、より我慢強いのかな。
途中で後ろの子どもが不安そうに、「・・・これがおわったらおうちに帰る?」と、お母さんにたずねていたのもよかったです。 そうだよねえ。なんかもうこのままおうちには帰れないような気がしちゃうよねえ。(笑)
隣の隣の席の女の子は、途中でお母さんのひざの上に移動(笑)。 しかもお母さんの肩に手を置いて、スクリーンには半分背中を向けて。振り返るように鑑賞。 賢いスタイルですね。
我が子が泣いてもかたくなに出て行かないお母さん ・・・あなたが見たいんでしょうか?(笑)
あちこちに、今までの作品からの瞬間があったと思います。
★釜爺のところに行く途中で、階段から駆け落ちていく千尋→カリ城★ おしらさまがエレベーターの中でじろりと見るところ→トトロ★ オクサレ様の口が開く→巨神兵★ 傷付いて落ちてゆくハク(竜)の顔→もののけ姫の山犬★ 落ちながら、坊ネズミを抱く千→ナウシカ★ 細い穴から落ちて、、広い丸天井の地下に→カリ城★ 坊の部屋の天井→クラリスの部屋★ 坊の部屋に、ユキちゃんのぬいぐるみと、ジジの絵の描いてあるクッション★
あまり詳しくないのでこれくらいしか思い付きませんけども。
「6番目の駅って言うのは、ジブリ作品の6作目(千尋)って事かな」とか、 「もののけ姫(ハク)の中から出てきたはんこって、ディズニーとの契約の事かな」 とか、 あってるのあってないの、取り混ぜてささやかな妄想を楽しみました。
友人の意見は、 手をつないで落ちてゆく千とハク→ラピュタ★ 釜爺→ラピュタの空賊の機関士のじーさん★ 湯婆婆+銭婆→空賊のドーラ★でした。
なんだか、今までの宮崎作品との関わりが走馬灯のように思い出されて、 本来とは別の形で、ちょっとセンチな気分になりました。
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