[コメント] ターミネーター2(1991/米)
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
<<エンジニア的観点から>>
機械的性能(圧壊耐性)に限界があったため、前作では潰れてしまったターミネーター。本作では変幻自在の機能を有することで引っ張り試験、圧壊試験の耐性能力に限界がなくなったという点は、まず注目すべき。
そして新たな限界点。新型ターミネーターを液体窒素(極低温)と溶鉱炉(超高温)に浸すという究極の温度試験において、極低温では動作不良を生じ、超高温ではターミネーションしてしまうという限界点を晒してしまった。
以上の様に、本作にはエンジニア的思考を随所に感じる。当然、7月公開のターミネーター3の新型ターミネーターは、2で問題となった耐環境性のスペックをクリアしてくるでしょう。
さて、次の限界点は何でしょうか? 機械的耐性(T-800)、環境温度耐性(T-1000)ときたら、残るは、耐水性か?耐振性か?耐放射能性か? そんなところかな?
何にせよ、改善すべき弱点が残っているというところが本シリーズのポイントですね。
<<SFの観点から>>
本作のターミネーター(T-800とT-1000)は何のために送られてきたのでしょうか?
コナーを助ける為/コナーを殺す為? 核戦争を止める為/核戦争を起こす為?
仮に人類がターミネーション(絶滅)された場合、マシーンだけで繁栄を続けるのでしょうか?
あと、本作では、T-800はどうして味方になったのでしょうか?
本作でT-1000が登場したように、マシーンはマシーンで進化を続けていくのでしょうが、攻撃対象の人類がいなくなってしまっては、中央コンピュータからマシーンへの命令系統もターミネーションされるはずです。
以上考えると、プログラムが永遠に止まらないように、すなわち人類が生き残るように、プログラミングされている気がする。
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