この映画の宣伝は長いことずっと流されてきたけれど、それを目にするたびに「ケッ」って思ってた。「こんな風にすれば、まぁ日本人からウケルだろう」などとタカを括られている気がしていたからだ。そのテには乗らん！！と決心していたのだ。

それなのに！映画が終わりエンドロールが流れている時のあの興奮は、最近はちょっと味わってない。今はまだ興奮してるから上手に書けないのがもどかしいんだけど。冷静になってからコメント書くんじゃ遅すぎる気がする。

キャスティング、最高！音楽、最高！映像、最高！！！そしてトム・クルーズに全く引けを取らない渡辺謙。カツモトがハラキリされた時に映される桜の吹雪・・。あの時彼はきっと詩の最後を思いついたんだろう。ちょんまげを切ってもカツモトの死に敬意を払うことは忘れていなかった「近代軍人」たち。 シーンの1つ1つにものすごいメッセージが含まれているのが手にとるように分かり、そしてその1つ1つに涙が出るほど嬉しかった。

日本人ってカッコイイなぁ、なんて思ったりもしたけど、その反面、アメリカ人にこんな素晴らしい時代劇を撮れる人物が現われてしまったのだなぁ、と思うと、正直心底悔しい。

何はともあれ、この映画の制作に携わった全ての人々に感謝と敬意を。