[コメント] ショーシャンクの空に(1994/米)
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
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最初におことわりしておきます。評価は5点です。でも以下の文章はどう見ても5点のレビューとは読めないでしょう。それでも、評価は5点なのです。それは、映画を観ている間、楽しんだからです。映画に引き込まれたからです。凄い!と思ったからです。私の場合、内容に「?」と感じながら、5点を付けることは希です。その、希な、特別な魅力を創り出した作品であることを認めた上で、以下のレビューを綴ります。
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しかし、私は感動しなかった‥‥、ましてや爽快感は感じなかったのです。
彼は無実を主張し続けたわけではありません。何かのポリシーを貫こうとしたわけでもないように思えます。そういう意味で本当に“戦った”わけではないと思うのです。
『パピヨン』や『暴力脱獄』、ましてや『大脱走』とは全く違います。
彼は、周りの人たちを翻弄しつつ、したたかに、着々と、虎視眈々と準備を重ねていました。それは、「希望」を持ち続けたということと、私の中ではどうしてもかみ合いません。私が多分、頭が固いからだと思いますが、無実を主張し続け、戦ったわけでもない彼を応援できないのです。実話なら別ですが、フィクションなら、映画なら、こんなバイパスを通っていくような「偽りの希望」で感動させられてはたまりません。
また、刑務所に働く人を一面的に描きすぎていて、ましてやみんなが悪人のように描くのは好きではありません。刑務所で働くってとても大変なことだろうと想像します。そういう意味で刑務所に働く人の方に視点をおいた『グリーン・マイル』の方が共感が持てるのです。
だから私は、最後の青い海、青い空を見ても、爽快感を感じませんでした。本当の意味で勝ち取った純粋な青い空には見えなかったのです。
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