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ナッシュ13さんのコメント: 更新順

★3イカとクジラ(2005/米)やっぱり運命は突発的ではなくてしっかりと過程があるんだなと。なるべくしてなる…そんな家族の運命的な岐路が、皮肉を込めて淡々と切なく描かれる。どこか突き放した監督のまなざしが良い距離感で味わえる。つまり結局は他人のお話なのだ [review][投票(2)]
★4ニコラス・ケイジのウェザーマン(2005/米)シカゴの寒空に飛び交うスラングとシェイク。くだけたコメディになりそうでならないのは、文学的な見解を示す父親の姿があったからだ。奈落の底に突き落とされた男が“クソ”について考察し、嘆く。これがもう、笑えるし感動するしでウマイ [review][投票(1)]
★1ミートマーケット ゾンビ撃滅作戦(2000/カナダ=米)う〜ん。監督はきっとゾンビ愛に満ち溢れているんだとは思う。低予算で、仲間を集めて、半ば自主製作映画になっているのも分かる。ただ、言い方は悪いが才能がもっと豊かなら、それなりに観られる作品を製作できるんじゃないかなと。 [review][投票]
★3ブルー・ストリーク(1999/米)嘘を突き通すコメディは苦手だが、いやらしさがないだけ安心して鑑賞できた。ちょっとうざいくらいのマーティンは身振り手振り踏まえ、口も達者で彼の味が全開している。人間ドラマに深みがあれば終盤でほろっとすることもできかもしれない。 [review][投票]
★2さよならみどりちゃん(2004/日)あまりの駄目っぷり唖然としながらも、確かにゆうことユタカが互いに執着しなければならなかった関係は興味深かったけど…。この胸糞悪さには敵わないし、物語として落ちているのかどうかわからん。恋愛観に男女差がないことは実は当然で… [review][投票(1)]
★4モーテル(2007/米)理不尽に命を狙われるという“正統派”スリラー。何かの焼き回しのようで、ストレートな展開に歓喜し、いつの時代もこんな作品は愛されるんだろうなぁと納得した。舞台を含め『サイコ』を意識したであろうタイトルデザインからじんわり興奮し… [review][投票(1)]
★4ボーン・アルティメイタム(2007/米)下手に陰謀を交錯させるより単純明快。国家権力も絡む大人の鬼ごっこなのだ。そんな中でボーンは逃げるだけでなく果敢に攻める。そして苦悶する。過去の人格との複雑な鬼ごっこも見逃せない。作品は開始5分で佳境を迎え、以降最後まで走りっぱなし [review][投票]
★3サランドラ(1977/米)冷酷な変態家族の非情なやり口は少なからずショッキングで、それまで冗長気味だった展開から一気にスパートがかかる。直接的なスプラッタよりも、恐怖を精神面からえぐってくるやり口は、まさにクレイブンの特徴だ。その嗅覚はたいしたもの。 [review][投票]
★4ディスタービア(2007/米)もっと「覗き」に特化しても面白かったと思うが、90年代の青春スリラーと現代のPC技術等の融合が魅力的だ。少ない登場人物も役どころがピタッと嵌れば良質な作品に。しかしまぁ羨ましい生活だな、少年よ……でもそんな少年が格好良いんだな [review][投票]
★3おわらない物語 アビバの場合(2004/米)運命に逆らえない世の中は残酷だが、常に生き方を模索しなければならないのが人間なのか?Palindromes=回文という原題の真意、奥が深すぎる。果てしなく遠いところに答えがある。人間の成長が老化とは逆だったとしたら。どういうことか? [review][投票]
★3ストーリーテリング(2001/米)突き放して、突き放す。個人的には、笑う作品ではなく、顔を引きつらせながら失笑してみたい作品だと考える。まぁ、トッド・ソロンズの独創性がここまで進化すると最早ひとつの「お笑い」ではあるんだけども…。この監督、やはり侮れないな。 [review][投票]
★3タロットカード殺人事件(2006/英=米)大スクープなのにだ、ロンドンの片隅で年の離れた2人が躍起する姿が主役という小品として成立している面白さ。反面、容疑者ジャックマンとの駆け引きが少ないという問題も抱えていたが。思わずヨハンソンの胸元に目がいってしまうのはご愛嬌だ [review][投票(2)]
★4ゾディアック(2007/米)犯人に挑んだ人間達の長い葛藤を描くことに成功している。「見えない敵」のスリルや魅力の対象が犯行そのものではなく、追っ手の心の中に潜んでいる。武器とも言えるサスペンス要素をも直接見えない部分(心理)にしまい込んで描き抜いた鬼才 [review][投票]
★3ハピネス(1998/米)眼鏡少女の物語に続いて、世の中の不公平と紙一重の幸せを描いたトッド・ソロンズ。強固な意志には頭が下がる。欲に左右されていく人物、そのパターンの違いが面白い。ここまで見せ付けられたらもっと何かを得たかったのも本音だ。 [review][投票]
★5机のなかみ(2006/日)俺は不器用です、色々と。だからこそ、この作品には賛辞を贈りたいし、最高に胸を高ぶらせてくれた鈴木美生ちゃんの………あ、いや、恋愛って複雑な活力剤なんです、ハイ。構成、気持ちの交錯、痛すぎるほどすっきり爽快。そんな作品。 [review][投票(1)]
★4ノーウェイ・アップ(2005/米)滅多にお目にかかれないB級映画の秀作。無味乾燥とした巨大地下駐車場と『激突』系ストーリー展開が妙にマッチするのも面白い。主人公の背景など、B級らしさを生かした作品でもあり、久しぶりに当たりクジを引いた気分になった。 [review][投票(1)]
★2river リバー(2003/日)点と線が繋がっていっても快感は味わえない。今を生きるのが精一杯な人達と過去とのリンクも上手くいってないように思う。何かとかっこつけた演出も鈴井監督らしいっちゃらしいけど、もっと自然体でいい。一口でいえば、舞台作品っぽいな。 [review][投票]
★2ゾディアック(2005/米)犯人の危険な魅力(実在)のおかげで水準以上の興味深さはあるけど、どうにも映画として中身が希薄すぎるだろう。事件をなぞり、警察は捜査して苦悩するだけ…。独創性を織り込むのも手だし、ドキュメントタッチにする手もあるはずなのに。 [review][投票]
★4ウェルカム・ドールハウス(1995/米)壮絶だ、全編に渡ってジョークが効いているくせに壮絶である。ドーンの視線によって突如として変化していく人々の表情。秀逸だ。しかし作品はあくまでも客観的で、オトナ子供という微妙な時期の中学生を映し出す。時代の象徴、ではないのだ。 [review][投票]
★4フリック(2004/日)虚構と現実への挑戦。そしてあくまでも「誠実」に描き貫く意欲作。寒々しい苫小牧を映す固定カメラと、村田の心理を表現するえぐるようなカメラワークのギャップこそ作品の本質だろう。答えなど求める前に、真実とは計り知れないものなのだ。 [review][投票(2)]