北川景子の映画ファンのコメント
ぽんしゅうのコメント |
間宮兄弟(2006/日) | 「お前ら、まるで子供だな」の一言を封じ込めてしまうほのぼのとした肯定力。じゃあ「どこまでが子供で、どこからが大人なんですか?」って、聞き返されそうな不思議な説得力。多少バランスが悪く見える者たちをポジティブに描くとき森田ワールドが全開になる。 [review] | [投票(10)] | |
キネマの神様(2021/日) | 現代パートの沢田、宮本、寺島の古臭い山田演出の台詞回しにドン引きして困ったなぁと思っていたら、想い出パートで永野芽郁ちゃんが醸す昭和のクラシカルな恥じらいと奥ゆかしさが懐かしも心地よく、頑張って最後まで観ることができました。よかったよかった。 [review] | [投票(3)] | |
探偵はBARにいる3(2017/日) | 何の綾もなく進行の説明に終始する退屈な脚本を、何の工夫もなく消化するだけの演出の怠慢。活劇にも喜劇にも、ましてハードボイルドなんてほど遠い。こんなつまらない北川景子、リーリー・フランキー、前田敦子も観たことないが、彼らのせいではない。 [review] | [投票(1)] | |
わたし出すわ(2009/日) | 人生の望みをかなえるために金銭は必要不可欠なものであるという呪縛。俗の象徴である金銭の浄化を摩耶(小雪)は試みる。私欲ではなく他者のために託された「金銭」が生み出す価値もまた、新たな私欲。このどうしようもなさとは、人のいかんともしがたさ。 | [投票] | |
の・ようなもの のようなもの(2015/日) | 35年前の、あの不器用で要領の悪い青年(伊藤克信)は、世間ずれなど微塵もない白髪まじりの無精ひげで腹の出た優しい中年男になっていた。男が引き継いだのは森田芳光が描き続けた「世間からちょっとはみ出した者」を見つめるときの優しいまなざしだ。 [review] | [投票(3)] | |
パンク侍、斬られて候(2018/日) | トヨエツの大人の論理のどす黒さは『空飛ぶタイヤ』の比ではなく、染谷のテンパリは“ゆとり”のリアルを悲しく代弁し、北川の「腹ふり」は彼女史上最も可愛い。何よりも、孤独なバカはバカとして解放し、群れるバカをちゃんとバカたど言い切る真摯さが素晴らしい。 [review] | [投票(5)] | |
ルームメイト(2013/日) | 思わせぶりな逸話にせよ、画面構成にせよ、伏線の引きかたが緩すぎて観客の期待(?)どおりに話が進む安心して観ていられる親切なスリラー。となると後はキレイな女優さんの「恐ろしい顔」や「びっくり顔」や「途方にくれる顔」を、お時間まで楽しむしかない。 | [投票(1)] | |
響-HIBIKI-(2018/日) | 何と心地の良い106分間だろう。響のようなキャラは精神のリハビリに最適である。いかに私たちは、妥協し、折り合いを付け、我慢することを強いらえれ、日々をやり過ごしているかを痛感させられる。現実からの“逃避”という映画の効用を久しぶりに思い出した。 [review] | [投票(2)] | |
破門 ふたりのヤクビョーガミ(2017/日) | さすが小林聖太郎の大阪モノは手堅い。佐々木蔵之介と横山裕の2本柱が映画を支えるわけだが、佐々木のマジな「強引」に巻き込まれるヘタレな横山の「トホホ感」が足りずバディ感が不完全燃焼。山田洋二作品の10倍笑わせてくれる橋爪功が救い。 | [投票] | |
死刑台のエレベーター(2010/日) | 何ともうそ臭い過剰さが心地よい。港町に舞台を設定したのは脚本家のアイディアだろうか。横浜(神戸もそうだが)という街が持つ映画的記号が、完璧なまでに「うそ物語」の成立を担保する。生真面目な阿部が二谷英明なら、吉瀬の苦悩顔は北原三枝だ。 [review] | [投票(2)] |