寺山修司の映画ファンのコメント
リーダーのコメント |
涙を、獅子のたて髪に(1962/日) | 男女の因縁を描いた話の大筋はどこかメロドラマ調で、昨今の「昼ドラ」に慣れた目には退屈に映ってしまう。藤木孝が「地獄の恋人」を歌うシーンは寺山の面目躍如。劇場中が唖然とした。 | [投票(2)] | |
夕陽に赤い俺の顔(1961/日) | のちの寺山作品に通じる観念的な世界がまだ見られない分、もう一つの持ち味である洒落者精神が際だってる。「俺はお前の墓場だぜ」と歌われる主題歌をはじめ、ふんだんに挿入された劇伴歌のブッ壊れ加減は本物。 | [投票(1)] | |
田園に死す(1974/日) | 総天然色の『8 1/2』。この世で一番浅ましくて、醜くて、ゆえに愛おしい母親という存在。そこから逃れるためには、「殺す」か「捨てる」しかないのだという寺山の哲学が一貫している。 | [投票(4)] |