★4 | 主人公の入墨やピアスや下着の趣味や銃捌きの躊躇無さが語る語られざる来歴。映画だけが駆使し得る話法を知悉し使いこなす妙。そして、当たり前の母性が当然のようにある世界では社会も当然優しいという絶対的確信。この作者の平衡感覚に打たれた。 (けにろん) | [投票(9)] |
★5 | 傑作。映画は社会問題を下敷きにしているが、主人公である二人の女はそれとは違う次元に存在している。新聞記事には載らない生身の個人の姿がここにはあり、それがフィクションの力といえる。 [review] (shiono) | [投票(6)] |
★4 | 描写が細かく、とても丁寧。ひとつひとつが世界を作り上げて、満足させてくれる作品。 (あちこ) | [投票(2)] |
★4 | ファーストシーンから作品世界に釘付け! [review] (田邉 晴彦) | [投票(2)] |
★4 | 水のような女たちだ。様々な形に様々な状態に変化しながら、強く生きることにした女たちの挿話だ。 (モロッコ) | [投票] |
★4 | 女性版『グラン・トリノ』 [review] (TM(H19.1加入)) | [投票] |
★4 | 凍った川を渡り不法移民を密入国させる展開はスリリングでなかなか面白い。 [review] (わっこ) | [投票] |
★4 | 国境はない [review] (HAL9000) | [投票] |
★4 | のっけから登場するのは、疲れた女の顔のアップ。涙が一筋、二筋・・。男は女の涙に弱い―、ということで男性観客はエンド迄、この主人公が何をしようとどんな違法なことをしようと、味方だ。あのシーンは男性監督には撮れないと思う。主人公の存在感が圧倒的だ。
(KEI) | [投票(3)] |
★4 | 男性不在の映画だなあ。次のトレーラー住宅を購入する資金を持ち逃げした男は映像にはいない。モニーク族の女性の夫も死別。当然、それぞれの母親は父親兼務の母親を強いられている。すなわち男になり切っている。
[review] (セント) | [投票(1)] |
★3 | 勿論、悪くはないが、国境を越える道としての「凍てついた河」を渡ること(=危険な筈の行為=違法行為)への恐れが充分に演出されず、そこを渡ることにも早々に慣れてしまうのがまず不満。広漠とした氷原と化した河の空間性も充分には活かされていない。 [review] (煽尼采) | [投票] |
★4 | 女性映画というよりは母性映画だ。母性に突き動かされた女たちは、越境者として川を渡り、善悪の一線を踏み越え、文化や人種の壁をも突き抜け人として共闘する。つまり、生きるために、あるいは子を生かすために、人は何に依拠して「境界」を乗り越えるかという話だ。 [review] (ぽんしゅう) | [投票(4)] |
★4 | 日常に隣接したサスペンスを主題としながら、トレーラーハウス、原住民居住区といった米国の社会・文化独特の要素が多用されることで独特の異世界感が併せ描出される。 [review] (緑雨) | [投票(5)] |
★4 | 国境映画の傑作。飽きもせず西部劇ばかり見ている身からすると、国境なるものは米墨間にあるばかりではないのだという当たり前すぎる事実に目を見開かされる。「保留地」と凍結により交通可能となった「河」を組込むことで、国境は二分化機能を超えた複雑な相貌を持つ。きわめて映画的な地理感覚。 [review] (3819695) | [投票(2)] |
★4 | 中々の秀作。回転木馬が良い。 (赤い戦車) | [投票] |